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板金金切鋏の種類とメーカーのおすすめ

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金切鋏とは?

このページに来た方はすでに知っていらっしゃるかと思いますが、板金バサミは簡単に言うと鉄板を切るハサミで、掴みハシは鉄板を折り曲げる箸となります。ただ板金工具はお値段もピンからキリまであって、調べると様々なメーカー、種類が出てきてどれがいいのか全くわかりません。もちろんDIYで少しだけ使って用無しとなるのであれば、安ければ安いだけいいのですが(それでもテスキーというのが使いやすいし安いしコスパが良くておすすめ)お仕事で使う場合はそうもいきません。

数ある種類・メーカーの全てというわけにはいきませんでしたが、ある程度こちらでまとめてみました。基本的にまとめてものは資材屋で働く過程でメーカーさんと話したことがあったり、展示会などで実際に見たことがあるものがほとんどなので自信を持っておすすめできます。

板金金切鋏の種類と使い方

初心者の方が、いざ板金バサミを手に入れてみようとググってみるとさぁ大変。様々な形の鋏がでてきます。私も最初は完全に意味不明でしたが、自分に必要なものから覚えていくといいでしょう。

基本的に単純に直線で板を切るだけであれば、直刃(すぐば)と呼ばれるタイプとなりますが、途中で少し曲げて切ったりする場合は柳刃(やなぎば)というものを使います。少し刃が曲がっていて葉っぱの用になっているのが特徴です。基本的に柳刃の板金バサミが1番多く売れ、さらにスタンダードな一本となります。
さてそれぞれ見ていってみましょう。(シンプルな形と種類が多い盛光さん種光さんを参考にしております。)

  • 直刃(メーカーによってスグバ・チョクバと呼び方が違う)
  • 柳刃
  • エグリ刃

どこのメーカーでもあるのは以上ですが、他にも様々な刃の形があります。それぞれ解説していきます。

板金金切鋏などによく使われる鋼材の違いはこちらへ

工具や金具によく使われるメッキ処理の種類と特徴

板金金切鋏の刃の種類と用途別選び方

直刃:長刃渡りを生かして平板を直線生きることに適しています

柳刃:直線や曲線など、比較的自由度の高い切断加工を行う場合に使用されるスタンダードなタイプです

エグリ:きつい曲線や穴のくり抜きに使います

立エグリ:エグリよりさらに小さい径のくり抜きにつかえます。寝かせて使えない場所でも使えます

縦切:成形板を立てに切り裂いたり、平板を厚手方向に切るときに使う

新立切:立切の裏を削って逃げを取り、鋼板をスムーズにかわして切れます

ミカヅキ:縦切鋏より曲がりが大きく、鋏を立てて使える

直線切:平板を上下に逃がすため、歪みを抑え左右の切り口が平らに切れます

マジック:切文字やアートカットなど刃を左右に自在に動かして回して切れます。柳刃のように使えますが、刃の背中側が削ってあり、エグリのように曲線を描くように切れます。似たようなものにRマジックというものもありますが、これは直刃に似ていますが、カットとしては直線、エグリや円、Rに切れる。

横葺切:横葺成形板の切断や加工、ハゼの重ね切りや切込み、上下ハゼの横裂き

ハゼW切:Wハゼ切に特化していて、ステンレスで織り込まれたつなぎハゼもスムーズに切れます

丸波切:丸波の形状を崩さないできれいに切れる

ダクト:厚物の亜鉛鉄板に体重を載せながら片手で切り込めます

特殊なものには写真で使っているところを付けてみました(盛光さんのカタログ参照)。いかがですか。この中で大体は使い方による鋏選びが当てはまると思います。ここにない場合はかなりのコアな使い方かもしれません。

板金金切鋏の素材と対応素材

さてなんとなくどんな形の鋏がどんな切り方をするのかわかったものの、それだけでは選べませんよね。普段何を切るかによってまた選ぶ鋏が変わってくることもあるからです。基本的には長い名前の鋏のよく意味がわからない名詞は鋏を作る素材を意味します。モリブデンとか安来鋼とかですね。今回は素材別に見ていきましょう。

ハイス鋼

鋼の頂点にたつ日立ハイス鋼YXMを使用しており、驚異的な硬度と耐久性、快適な切れ味を備えた最高峰の鋼です。特に種光さんのスーパーハイス21のHAPとHAP40。この2つは最高級の鋼です。HAP40粉末ハイスとHAPはかなり高いレベルでの高硬度・高摩耗性・高靱性があります。高靱性というの鋼の粘りです。粘りがあることによって刃持ちがよくなり、多少無理な使い方をしても刃がかけるということはなかなかありません。

ただサビにはそこまで強くなく、錆びやすいという点がデメリットとなります。とはいえ高級鋼の中ではといういみで、他の素材と比べるとやはりサビには強い方です。ある板金鋏ブランドの方はHAPの鋏を押していて最高鋼の中ではとりあえずこれを選んでおけ!というほどおすすめの鋼となります。

対応:カラーGL、ガルバリウム鋼板、ガルバリウム鋼板SGL、フッ素樹脂鋼板GL、ステンレス、カラーステンレス、チタン

板金金切鋏 HAP
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SLD鋼

焼入硬度・強靭性を強化しステンレスにも対応。性能、コストのトータルバランスに優れた鋼

対応:カラーGL鋼板、ガルバリウム鋼板、フッ素樹脂鋼板、ステンレス、カラーステンレス

ZDP鋼

粉末冶金法で作られた日立金属ZDP189はミクロ組成で驚異的な硬度・摩耗性・耐食性を実現した粉末鋼。切れ味、使いやすさがずば抜けています。

硬くて刃持ちがいいのですが、これはあくまで刃の使い方が上手い人の話。プロの包丁と一緒で使い方を少しでも間違えると刃がかけやすいという鋼です。玄人にしか扱えないまさにプロ向けの鋼。

それと引き換えにサビにはとても強く、なかなか錆びません。

対応:カラーGL、ガルバリウム鋼板、ガルバリウム鋼板SGL、フッ素樹脂鋼板GL、ステンレス、カラーステンレス、チタン

板金金切鋏 ZDP鋼
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モリブデン鋼

鋼材より強度・耐久性に優れ、核な仕様にも耐えられる。

安来鋼

日立金属社の安来工場で生産された鋼で日本の刃物の多くにこの鋼が使われています。その鋼は、硬度や成分によって、よくきく青紙・白紙・黄紙などに分けられます

基本的には安来鋼で作られたものがスタンダードとなり、安来鋼より強度などが少し上がったものがモリブデン鋼という形になります。やはり安来鋼が1番人気というより1番売れますが、SLDもかなり多めです。ハイスも人気ではありますがやはりお値段が高いです。

板金金切鋏のおすすめメーカー

調べてみるとズラッとたくさんのメーカーがでてきます。今回は日本のメーカーでなおかつ取り扱いや話したことがあるところと噂に聞くメーカーをご紹介したいと思います。

盛光

1929年創業の盛光さんは東京に本社があり、年に一回大きな展示会も開いているメーカーです。その展示会には東北エスパルさんや種光さんサンワさん(電動金切鋏などの工具のメーカー)なども参加しており、かなりの数のメーカーさんもいます。知っている中では1番沢山の種類の板金工具の扱いがあり多種多様に全てあると言っても過言ではありません。板金工具でまず探す時は盛光さんにならあるだろうと言えます。

物自体もモリブデンやハイスがよく出ています。また菊絞りや板金工具差しが鋏以外では人気でよく売れます。三丁差しは板金ハンマーがしゃがんだときじゃまにならないように斜めに差せるというアイデア商品です。正直クレームも少なくメーカーさん自体も展示会でいろいろな質問に親身に答えてくださり、ザ・職人といった感じ方ではないイメージです。最初の一本を悩みのであれば盛光さんをおすすめします。オメガシリーズはハイスを超える最高の素材として最近出たばかりのシリーズです。

種光

新潟県の金物の町三条市にある板金工具メーカー種光さん。100年以上の歴史があり非常に人気の板金工具メーカーです。お話したこともありますが、まさに職人さんといった方で頑固ででも最高の一本を作り出しています。名入れなども行っており、特別感のある一本に仕上げてくれます。盛光さん同様種類がおおいですが、掴みは一部仕入れのものがあります。

金切鋏ですと柳刃とマジックがとてもよくでているイメージがあります。ハイスワールドワンやホワイトシリーズは種光さん独自のシリーズで、ワールドワンはハイス鋼を安価にしたもの、ホワイトシリーズは鋼とSLDを融合させたシリーズで両方ともかなりの人気です。盛光さん同様多くの素材のものがありますので、自分好みのものも見つけやすいです。職人肌が強い一本になるので、合う方はバッチリハマり種光のみしか使わないという方がいますが、合わない方も少しいらっしゃるようです。

東北エスパル

こちらは仙台にある板金工具メーカーの東北エスパルさんです。金切鋏は基本的に替刃式のものがおおく、もし長年使ってだめになっても、刃を替えるだけで一本まるごと替えなくてもいいというメリットがあります。盛光さんや種光さんのようなシンプルな形のものよりはゴテっとした形が多く金切鋏もそうですが、それよりロールなどが多く出ているイメージです。ただ非常に人気があるメーカーでお値段は替刃式なので最終的には安いのですが、それでも最初に買う際はそこそこするのですが、問い合わせや注文が多いです。少し特殊な感じがしますが、型にはまるとこれ以外考えられない職人工具です。

東北エスパル ニューロール TE-A18

直徳

こちらはお会いしたことはないものの、板金工具で調べると必ず出てくる埼玉にあるメーカーさんです。盛光さんのようにかなりの種類の工具を扱っており、素材もブルーギガという安来鋼の青紙をつかったものが有名です。ハイスを超えている素材だとか。ムーングリップという盛光さんの種光さんのトルネードグリップのようなものがあり、カタログを見るとシンプルなもののオリジナリティがあります。

君萬歳久光

こちらは工具を見たこともメーカーさんにお会いしたこともありませんが、随所で評判の板金工具メーカーさんです。ホームページも探しても見当たらなく、あまり情報がありませんが、調べると使っている方の殆どが絶賛しています。なんのご紹介にもなっていませんが、出会ってみたい一本です。

初心者が手軽につかえる板金金切鋏

これまではプロの板金屋さんが使う職人魂のこもった初心者が使うと逆に使いづらい金切り鋏だけを紹介してきました。ただ金切り鋏を使う方は職人さんだけではありません。ちょっと鉄板を切りたいという方や板金屋ではないけど切る作業ができたなど主な仕事以外で使う方もいらっしゃるでしょう。

そういった方はまずテスキーという金切り鋏を使ってみるのをおすすめいたします。テスキーの金切り鋏は以下の種類があります。

  • テスキーC
  • テスキーS
  • テスキーU
  • テスキーPro 300
  • テスキーPro 315

の5種類。テスキーCは直線切り専用で鉄板0.6mmまで切ることができます。テスキーSは丸くカットしたり様々な形に切ることができる鋏で、テスキーUはパワフル厚物タイプで職人メーカーの厚物金切り鋏が切れるより厚い板のステンレスで0.8mm、鉄板で1mmまでも切ることができます。Proは切断と耐久性を通常のものよりあげたタイプで300が0.8mmまでの中厚切で315が0.6mmまでの薄切タイプとなっています。

PROシリーズと通常シリーズの違いは簡単に説明すると

  • 有効刃長が違う
  • 開口を助けるスプリングがPROにはない
  • 使っている素材が違う

となります。

テスキーシリーズは初心者でも扱いやすく食い込みもいいため、ずっと愛用するわけではない場合は非常におすすめできます。また海外製のものだと切り口がギザギザと反り上がる事が多いのですがテスキーは日本製できれいに切ることができます。

お値段も今まで紹介してきた職人さんメーカーに比べるとだいぶ安いので試すにはうってつけでおすすめできるメーカーになります。

ただPROシリーズは現在メーカーの方で欠品が続いているようです。理由は手作業で行っているため人数が足りないというのが1番の理由との事。

金切り鋏 テスキーシリーズ
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板金工具の専門用語?よくできてくる言葉を説明

金切鋏や掴箸を見ているとよくわからない用語が出てくると思います。そちらを簡単に説明していきます。

トルネードグリップ:鋏のグリップに凹凸加工をしたものでグリップの力ば無駄なくは先に伝わるハンドリングの良さとともに汗を書いても滑りにくく使いやすいのが特徴

次は刃先についての専門用語の説明です。

  • 標準:刃長が長く使いやすく効率もいい
  • 中厚用:中間
  • 厚物用:刃長が短く力が入りやすい

なかなか分かりづらい用語ですが、頭に入れておきましょう。次はメンテナンスについてお話していきます。

板金金切り鋏のメンテナンス方法

正直今回紹介したものはプロ向けの板金金切り鋏で、人によって合う合わないというのもかなりありさらにメンテンスをしっかりとしていないとプロの料理人の包丁のようにすぐに切れなくなります。

ですので、使い終わった後の簡単なメンテナンス方法をご紹介します。

使い終わった後はしっかりと布などで汚れや水滴をしっかりと拭き取りましょう。その後は機械油をウエスで鋏、特に刃周りにコーティングしていきます。こうすることでサビ防止にもなりますので、雨の中使った場合はしっかりとメンテンスを行いましょう。

刃の部分はボディよりもサビやすくなります。メンテンスをするしないで鋏の持ちや切れ味の持続が変わってきます。また刃の切れ味が悪くなってきたらできるだけ鋏のメーカーで刃研ぎをしてもらいましょう。その鋏を作っている職人さんはやはり自分たちのブランドの鋏のことをよく知っています。

しっかりとメンテンスを行うことで鋏を長く愛用できます。決して安い鋏ではないのでちゃんとメンテンスして使いましょう。

まとめ

今回ご紹介した以外にも多くのメーカーや種類があります。今回は金切鋏という形に絞って紹介しましたが、それでもかなりの数がありました。次回は同じくよく使われる掴箸のご紹介をしたいと思います。

ブランド物の金切鋏や掴箸はまぁまぁのお値段がしてしまいます。高級な包丁が高いのと一緒です。もし手に合わないものや使わなくなってしまったものは次の工具のために売ったほうがいいので買取業者に査定をしてみましょう。無料でお見積りをしているところもあります、詳しく記事を書いてますので悪徳業者に騙されないようにおすすめの買取業者に査定をお願いしましょう。

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