今さら聞けない!プール育苗とは?方法と作業手順について

今さら聞けない!プール育苗とは?方法と作業手順について

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プール育苗とは

プール育苗とは、パイプハウス内にビニールまたはポリフィルムを用いて簡易水槽(プール)を作り、常に水が張っている状態で苗を育てる方法です。

最近はハウスを使わずに野外にプールを作る人もいますが、基本的にはハウス内にプールを作って育苗をおこないます。

プールを作り水を張って使って苗を育てるので、散水ノズル等で水やりをして回る必要がありません。そのため、育苗管理の大幅な省力化ができます。

メリットとデメリットをすこしまとめてみました。

デメリット

  • とにかく平らな地に作らなければならないので、置き床を均平化がマスト。これが一番大変な作業。
  • 一箇所でも穴があったりすると水漏れの危険がある。プール全部の水が気づいたらなくって稲が全滅もありえます。

メリット

  • 水やり作業が簡略化され楽になる。
  • そのため水やりにムラができにくく苗が均一になる
  • 水を張ることで温度の上下が激しくなく温度管理対策になる
  • 流し込みでできるので追肥が楽

プール育苗の方法

1.育苗場所を作る

育苗用ビニールハウス、簡易ビニールハウス、温室などを設置する作業。
設置場所は、育苗箱を置く場所の地面を均平に整地する必要があるため、簡単に均平作業ができそうな場所を見つける。

2.均平作業

ある意味一番肝となる作業。

石や土塊を取り除き、できるだけ均平に整地する。くぼんでいる部分には土を入れて、水深差は3cm(できれば1cm)以下にするように心がける。一部では籾殻などでへこみを埋めてもいいと言っているが、生のもみ殻を使う場合は、同じ園にいもち病やばか苗病の発生がなかったものを使用すること。

ここがうまくできないと、プール内に苗箱の高さ以上の高低差があると苗箱が乾いたり水没したりして生育ムラになる。

ただ、地面の勾配が大きく、置き床をどうしても均平にできない場所ではプールを適当なところで区切って小さなプールを作る方法を取る。

もっと細かくデキる人は簡易水準器などを用いて基準線を引き、水糸を張ってその水糸に沿って置き床を均平化する。

3.簡易水槽(プール)の設置

置き床が均等になったら次は枠を作ります。
板を用意して四角くつなぎ合わせて枠を作って行きます。

まずは水深を5-7cmくらいにできるよう高さ10cm程度になるように枠をつくる。
その際水圧や衝撃で枠が倒れないように杭で固定していきます。
ポイントとしては水の循環を良くするために、必ず苗箱を並べたとき枠との間を5cm位あけます。
また、排水を容易にするため、水尻を設けます。

枠は市販のプラスチックの物を使うのが軽くて一番ラクですが、木板を四角くつなぎ合わせてビニールハウスの長さにあわせてフレキシブルに変えられる枠を作ってつかっている方や、なんと角材やヌキ板、C型軽量鉄骨(Cチャン)、太い塩ビパイプ等などで作っている方もいるらしい。

通常の平置き育苗から切り替えた人は、ハウス内に並べられる苗箱数が少なくなることが多いので注意する。でも通路部分を含めハウス全体を大きな1つのプールにするればできるだけ並べられるということで実際にしている方もいらっしゃる。

4.プール用ビニールを敷く

枠を設置したら、ビニールシートをかぶせます。

ビニールシートに穴が開いていると水が漏れていくので使用する前に、穴が開いてないかしっかり確認しましょう。もし穴が開いている場合は、補修テープ等で塞いできます。

シートはポリフィルムやビニールで厚さは0.1㎜以上のものを使用するのが基本。

市販のプール育苗用のPOブラックフィルム(厚さ0.15mm)などを使えば、耐久性があり簡単に敷ける。

枠の外側までシートを張るので、幅に並べた苗箱の幅より50~80センチメートル程度余裕のあるシートを予め用意しましょう。

ー苗箱を水の入ってないプールにいれて並べ緑化まで育苗する。ー

5.育苗箱の入水

最初水をプールに貼る時期は慣行育苗の1回目の潅水時期と同じ時期にする。早すぎる入水は生育不良の原因となる。
その際、入水は特に注意し、水位は苗箱の培土表面より下に必ずする。苗を水没させてしまうと生育不良になってしまうので、1葉目が開き、2葉目が出始めるまでは培土表面より下の水位とする。

6.苗の育成

水を張った後は寒くなかったらビニールハウスは全開にする。水が少なくなったら足す。というのを基本に管理する。ただ徒長しやすいので注意。また肥料も良く効くので、高温期のプール育苗だといもち病にもなりやすくなります。

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番外編・露地プール育苗

また、冒頭ですこし説明した露地プール育苗というビニールハウスなどを使わないプール育苗もあるようです。ただ、ある程度条件があるようで日当たり・排水性がよく、民家から離れていて落ち葉やゴミなど入り込まない圃場が必要なようです。また鳥害やイノシシやシカなどの獣害などの対策を取りやすいのも重要なようです。

その条件の場所で、水を張った田んぼのようにフラットに整地をしプール育苗を行っていくようです。

さて、最近良く農家さんが行うプール育苗についてまとめてみました。今さら聞けないプール育苗についてっていう感じで読んでいただければ助かります。

次回は実際に展示会や農業資材販売の方から聞いた売れ筋やプール育苗資材をご紹介していきます。

プール育苗に必要なアイテムのおすすめと比較

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