建築・土木 現場

安全帯ロープに使うカラビナのおすすめと全国消防救助技術大会用のお話

※この記事はプロモーションを含みます。

カラビナといえばキーホルダー感覚で使うものから本格登山用、高所作業・消防作業で使われるプロ用のものまで幅広く種類があります。

今回はその中でも安全帯ロープに使うカラビナとして人気のカラビナをご紹介したいと思います。また全国消防救助技術大会実地要領適合カラビナというものがあるのはご存知でしょうか。大会ごとに細かく適合品がかわるとのことですが、それについてもお話したいと思います。

年間数多くの建材メーカーの方とお話する機会の多い管理人が自身で働く資材屋でのお話を含め解説します。

安全帯につけれるカラビナの基礎知識

墜落制止用器具(安全帯)の法令等でのカラビナはコネクタという位置づけとなり

安全帯用カラビナの条件

  • 11.5kN以上の強度
  • 外れ止め装置の耐力試験として縦荷重が1.0kN以上

ものでなければいけないと定められています。くわしく説明していきます。

カラビナには縦で使ったときの荷重と横での荷重は変わってきて、基本は縦で使うことが前提となっています。カラビナによってはカラビナに縦荷重と横荷重が刻印されているものもあります。その強度が11.5kN以上は必要ということになります。

上の写真の↔24kNが縦荷重、↕7kNが横荷重となります。

安全帯に使うものには外れ止め装置の耐力が1.0kNというのは、まず外れ止めとして「安全環」がついていることが条件となります。安全環というのは下の写真のように開閉部にスクリュー式のロック装置がついているものなどになります。

またその安全環がしっかり締められているかどうかを上のように赤い部分でチェックでき、赤い部分が見えているとしっかり締められていないと確認できるものがよく使われます。そして縦荷重がしっかりと刻印されているものしか使えません

安全帯用のカラビナと調べると大体それに適したカラビナが出てきます。それらから選びしっかりと条件に当てはまっているかを確認して購入しましょう。

安全帯用カラビナ
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レスキュー用のカラビナはダブルストッパーの回転数少なめ

安全帯用だったりレスキュー用のカラビナは大体アルミ製かステンレス製となっています。ですが、消防などではステンレス製のダブルストッパーのものが選ばれることが多いようです。

ダブルストッパーは上の写真の開閉部にある丸いピンで、安全環を開閉時回しすぎないようにピンで止まるようにしてあり、カラビナの摩耗や作業時間を短縮できます。

レスキューの場面では素早く装備をつけることが求められ、レスキューで好まれるものは安全環を通常の半分の回転数で締めれるものが選ばれます。大体5~7.5回転で締めることができます。

またアルミ製とステンレス製ですが、カラビナがダメになる時アルミ製だとポッキリ行き、ステンレス製はダメになっていくのがわかりやすいとのことでステンレス製を選んでいるという話もあります。

レスキュー現場でよく選ばれているの伊藤製作所のダブルストッパーのカラビナだそうです。

123 ステンレスキューKR10S 伊藤製作所
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カラビナと全国消防救助技術大会実地要領適合カラビナ

トラスティ10

実は全国消防救助技術大会実地要領適合カラビナというのは厳密にいうと大会ごとに変わってくるそうです。それは大会ごとに基準がかわるそうでカラビナメーカーも確実にその大会に使えるという名言はできないとのこと。

とはいえ全国消防救助技術大会実地要領適合カラビナとしてよく選ばれているものがあります。それが

トラスティ10 レーシング

です。

トラスティカラビナ10

スペックを紹介していくと

  • サイズ58x110mm
  • 縦荷重28kN
  • 開閉25mm
  • ステンレス製
  • 安全環7回転半
  • カラーマーキングあり
  • 安全環の向きで素早く開け締めか安全環が落ちにくくなるか効果がかわる
  • 開閉部キーロック式でロープへの引っ掛かり軽減

ただこちらは一般で手に入るものではなくなってしまいました。少し前までトラスティ10という名前で楽天やアマゾンでも見られたのですが、消防・警察・海保専用として簡単に購入できなくなりました。

ただ産業用として名前を変えて同じようなものが発売されました。それが

ウルトラカラビナ オーバル10

です。

ウルトラカラビナ オーバル10

写真の暗さはありますが、ほぼ同じもののように思えます。スペックを比較していくと

  • サイズ58x110mm
  • 縦荷重28kN
  • 開閉25mm
  • ステンレス製
  • 安全環7回転半
  • 開閉部キーロック式でロープへの引っ掛かり軽減

と言った感じでほぼ一緒ですが、安全環の機能が素早く開け締めはできるものの、ひっくり返すことで安全環の食い込みが強くなり落ちにくくなる状態を作れなくはなりました。そのため安全環がガタガタしていると感じる方もいるようです。

ただ販売しているところによるのですがオーバル10も全国消防救助技術大会実地要領適合カラビナと書いてあるところもあります。そこはやはり大会ごとにチェックし仕様を見る必要があります。

なぜトラスティとオーバル10で分けたのかは詳しくは教えてもらえませんでした。ただ商標の問題でオーバル10しか扱えなくなったところもあるらしく複雑な事情があるみたいで、そこは厳密にはすべての全国消防救助技術大会実地要領適合カラビナとはいえない状態ともいっていました。

とはいえオーバル10も扱っているところは少なくネットでもあまりありません、特に楽天・アマゾン・ヤフーなど大手ショッピングモールでも殆どありませんでした。

まとめ

今回は高所作業やレスキュー作業、消防大会用で使われるプロ用のカラビナに付いてお話しました。

安全帯用のカラビナには厳密な決まりがあり、その基準を満たしていて更にカラビナ自体に刻印がないと使えません。たとえ基準を満たしていてもカラーマーキングやダブルストッパーなどがあるものが特にレスキューの現場では好まれています。

そして全国消防救助技術大会実地要領適合カラビナですが地域や大会によって細かく基準が変わり適合カラビナと謳っていても大会の詳細条件をよく確認したほうがいいでしょう。

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