冬に屋根から落ちる雪による被害を防ぐために屋根に取り付ける雪止め金具。前回は雪止め金具の種類やDIYで取り付けられるかについて記事を書かせていただきました。
結論から言えば、「施工業者に任せましょう。」というものですが、中には取り付ける技術を持っている人もいるでしょう。そのような人はすでに取り付けたい屋根のメーカーや型番を知っていると思います。
ちなみに素人の方向けに施工業者の見積もりができるサイトをご紹介しておきます
今回はすべての雪止め金具というわけにはいきませんが、知っている限りの雪止め金具の適合屋根をお話できればと思います。今回は瓦屋根です。
数多くの建築メーカーの方や金具卸や商店の方とお話する機会の多い管理人が、自身が働く資材屋で取り扱う資材やメーカーや営業の方から聞いた耳寄り情報をお話します。今回は調べて覚えてきた雪止め金具の適合屋根のお話を自分の記録用にもして書きます。
雪止め金具を自分で取り付ける絶対条件
これだけはお話しておいた法が良いと思いますので、雪止め金具をご自分で取り付ける際の絶対条件をお話します。まとめると以下になります。
- 取り付ける屋根のメーカーを知っている
- 取り付ける屋根の名前(型番)を知っている
- 屋根の種類なんかももちろんわかる
- すべて自己責任
- 高所作業の心得・経験がある
上記を満たしていれば可能かと思います。
厳しいことをいいますが、とにかく屋根のメーカーや名前すら知らず屋根やもともとついていた金具の写真だけ撮ったりして「うちの屋根にあう雪止め金具はどれ?」と調べもせずに平気で言う人はおとなしく施工業者に頼んでください。
屋根の種類別の雪止め金具の種類については以前の記事で書かせていただいておりますので、一読ください。取り付けの配置などの例も書いています。
重要!雪止め金具の買い方のコツ

今回はホームセンターでなくインターネットで購入する場合のコツについてお話します。なんせブログで紹介できるとなるとインターネットで売っているサイトを紹介することになるので。
色々紹介できる雪止め金具の商品を探しながら思ったのですが、インターネットで買う場合は写真だけじゃなくて商品名をよく見ましょう。同じ写真でも内容が違うことが多く感じました。
ですので以下のことを商品名から読み取り必要なものを購入しましょう。
- 色(黒・生地色・ブラウンなど)
- 素材(ステンレスや高耐食鋼板など)
- 羽根の大きさ
これらは同じ写真を使っていても、商品名をよく見ると違うことが多々ありました。特に素材と色については同じ写真でも違います。
それらをよく注意して選ぶことが大切です。間違えて買うと返品に時間もお金もかかる場合や最悪返品ができないサイトも有りました。
ホームセンターなどはそもそも置いている種類が少ないので、あるかどうか店員さんに聞いてみましょう。
また雪止め金具の羽根付きの場合は羽根の大きさ=積雪量です。ご参考までに。
瓦メーカー別対応雪止め金具
屋根瓦のメーカーと型番別で対応する雪止め金具をご紹介します。今回はすべて雪止め金具メーカーのスワロー工業製のものとなります。
下の適合雪止め金具をみて、ホームセンターや金物屋に買いに行く場合は「スワロー工業の~はありますか?」という聞き方をしましょう。
岩福セラミックス
クレストF-40

クレストⅠ


クレストⅡ防災




クレストⅢ

エビス瓦工業
モニエース

近畿セラミックス
スーパーセラブライト



スーパーセラユー


スーパーS40

三州野安
セラ・マウント防災

スーパーセラフラット防災

セラ・フラットⅡ防災



セラ・フラットⅢ防災



セラ・ヴァーグ防災


FS-40


トラッドⅢ


新東
CERAM-F1



CERAM-F2





CERAM-F3



CERAM-F FLAT


CERAM-FS


鶴弥
スーパートライ110タイプⅠ



スーパートライ110タイプⅡ



スーパートライ110タイプⅢ


スーパートライ110FM306


スーパートライ110 サンレイ


スーパートライ スマート



スーパートライ110タイプⅠ Plus



栄四郎瓦
ローマン SS50

ローマン FE50



カパラスKJ40・カパラスKS40

ローマン LL40R ハイパーZ



Proud BB40 Hyper-X
刻印MTK-H/NTK-T


刻印MTK-M


Proud UU40 Hyper-Z



Proud Plain Hyper-Z


マルスギ
イーグルエクサ



イーグルロック



イーグルフラット

防災フィット


イーグルM 防災・イーグルマキシム


イーグルジャンボS

三平
AN-3


プラス1 防災


MF 防災



瓦屋根の雪止め金具取り付け位置・一般的な取り付け方
取り付け位置は雪止め金具や瓦によって変わってきます。下の図を見てください。

瓦でも取り付ける位置がそれぞれ変わってきます。ほぼAの場所に付きますが、たまにBがあります。Dの場合は形状が違うのでわかりやすいと思います。
一般的な雪止め金具の取り付け方
一般的な瓦用雪止め金具の屋根への取り付け方としては
- 瓦を挟める上金具を90度を回転させ、そのまま瓦の取り付け位置に下爪をねじ込むように入れセットします。
- 雪止め金具を軒方向に引っ張り下の爪が瓦の内側に当たる感触があったら上金具をかぶせます。
- 下爪が瓦内側に接している状態のまま上金具を棟方向に動かし、瓦前方に当たるところでナットを締め付けます。
- 金具を手で軽く振ってみて緩みがあるようなら2からもう一度やり直して微調整をします。
まとめ
雪止め金具と一概に言っても屋根の種類とおなじかそれ以上に存在します。
今回はその中で瓦屋根の適合雪止め金具をご紹介しました。今後できればいろんな屋根の適合雪止め金具を紹介したいのですが、なにぶん種類が多すぎて雪止め金具に販売とはいえ数年携わっていても、ほとんど理解できないのが現状です。
ですので、雪止め金具を付けよう!と急に思いたち、自分でやりたいというのはほぼ不可能な話です。何度も言っていますが初心者は絶対に施工業者にすべておまかせしましょう。