高所作業用ゴンドラの種類と各社比較別選び方

高所作業用ゴンドラの種類と各社比較別選び方

高所作業をする場合基本的にはしごやパラペットクランプなどで作業いたします。ただ実際に造園業者やほかにも塗装業、看板業などの高所作業にはゴンドラといわれるアイテムが使われています。

ゴンドラというのはクレーン車の先に人が乗れるカーゴのようなものを取り付け、クレーンで作業をできるようにするものです。これによって足場がしっかりしているためはしごやクランプよりも安全に作業が行なえます。

ゴンドラを作っているメーカーは3社あります。ミツル、ハラックス、HONKOの3つ。どれもアルミ製の作業用道具をつくっているメーカーとなります。ハラックスさんは農業資材などでも有名なメーカーですよね。それぞれ特徴を見ていきましょう。

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高所作業用ゴンドラの種類と選び方

ゴンドラは簡単に言うとクレーン車のクレーンの先端に人が乗れるカゴをつけてクレーンを伸ばすことによって高所である程度安定した作業ができるようにしたものです。

ただ法律的にはグレーな部分があるのが正直な所。とはいえ各社安全や使いやすさと考えられた設計となっており、最近変更があった高所作業の墜落防止新規格に対応したものもあります。

ただ一口にゴンドラと言っても幾つかあまり聞き覚えのない言葉が並べられていて、わかりづらく選びにくいのも事実。特に次の言葉です。

  • ジャッキ式
  • ショックアブソーバ
  • フリーロック
  • ダンパー

これらはすべてクレーンでゴンドラを上げたときの角度調整に関係しています。それぞれ説明していきます。

ジャッキ式

ミツルさんのゴンドラで聞くこのシステムはゴンドラの角度を隣についているハンドルをくるくる回して決めて固定するものです。

いちいち手で回して角度をつけるのは面倒ですが、手動で作業角度をつけられるので、個人にあった作業しやすい状態を作ることができます。

フリーロック式

こちらはジャッキ式と反対で角度を手動でつけるのでなくロックしたい角度でレバーひとつで角度がロックされるシステムです。

少し動かしても自動で水平にロックされるので、作業に集中することができて正直ジャッキ式よりも人気のタイプです。各社も基本的にはフリーロック式となっています。

ダンパー式

こちらは角度を調整するサスペンダーみたいなものの名称で、ガスダンパーを使っています。ガススプリングとも言います。

ショックアブソーバ式

こちらもサスペンダーのようなものです。厳密に言うとダンパーとショックアブソーバは違うらしいのですが、正直どちらも振動や揺れを緩和しゴンドラに関しては緩やかに角度をつけることができるものですので、ゴンドラでは同じと考えていただいても大丈夫かと思います。

各メーカーのゴンドラの特徴

高所作業用ゴンドラ(フリーロック型ガススプリング方式)ドラゴン ハラックス製

フリーロック型ガススプリングというアブソーバーよりもさらにショックを吸収し長さを無段階にロックできる機構がついています。ワンタッチで角度を保持できるので使いやすく、軽量なため一人で取り付けもできます。(溶接固定とボルト固定)

サイズ:幅45x奥行き50x高さ87.5cm 重量:23kg

フリーロックダンパー式クレーン用ゴンドラ 3タイプのサイズ HONKO製

新潟にあるアルミ作業用道具メーカーのHONKO製のゴンドラとなります。サイズによって3種類から選べます。強度は変わらず、サポートアームを軽量化し一人での着脱作業が容易になりました。ゴンドラの角度はワンタッチで変えることが出来、ロック解除グリップを離すだけで確実にロックされます。ただ古河ユニック車はユニフック金具が必要です。

サイズは3種類

F-3000 
重量:21.5kg 
サイズ:幅408x奥行き435x高さ815mm

F-3000W
重量:23.7kg
サイズ:幅508×奥行435×高さ815mm

F-3000WH
重量:24.3kg
サイズ:幅508x奥行485x高さ950mm

高所作業クレーン用アルミゴンドラ ミツル

こちらもアルミ作業用道具メーカーのミツルさんが作っているゴンドラです。上記の2つのメーカーと比べてゴンドラの種類がかなり多いので作業にあったものを選ぶことができます。まずはジャッキ式かアブソーバー式を選んでから形で先丸(足場が先が丸くなっている形)と角(足場が四角い形)を選びサイズであったものが選べます。どのタイプのクレーン車でも取付可能です。

アブソーバー式

ジャッキ式のように手で回す作業がなくなり、スムーズに角度が変わりますので、作業効率もアップ。ガススプリングとちがい、数万キロの走行にも耐えられる3tトラック用のショックアブソーバーを使用しています。

角小

サイズ:幅45x奥行51x高さ77cm
重量:20kg

角大

サイズ:幅61x奥行51x高さ77cm
重量:22kg

先丸小

サイズ:幅46x奥行76x高さ77cm
重量:21.5kg

先丸大

サイズ:幅61x奥行76x高さ77cm
重量:24kg

ジャッキ式

背面にジャッキを取り付けた製品とちがい、支点を変え側面に取り付けることによりジャッキにかかる負担を減らし、スムーズに角度調整ができます。

角小

サイズ:幅45x奥行51x高さ95cm
重量:24kg

角大

サイズ:幅61x奥行51x高さ95cm
重量:26kg

先丸小

サイズ:幅46x奥行76x高さ95cm
重量:25.5kg

先丸大

サイズ:幅61x奥行76x高さ95cm
重量:28kg

ハラックスは1種類、HONKOは3種類、ミツルは8種類もあります。どれも人気があり実績もかなりありますが、サイズや形から自分にあったゴンドラが選べるミツルさんが若干他のメーカーより売れています。

ミツル製ゴンドラのショックアブソーバ規格変更について

2021年3月~5月の間でそれ以前にミツルさんのゴンドラにつけられていたショックアブソーバが変更になりました。トキコ製MB3-3391からカヤバ製MF01-KSA2272に変わったようです。

これによりこの2つの長さが違うため互換性はなく、以前に買われていたゴンドラのショックアブソーバだけを変えようと思っても自力では変更不可能となりました。ですので2021年3月前に買ったものは今ショックアブソーバだけミツルさんより取り寄せても交換できませんので、ミツルさんに直接連絡を取りミツルさんにゴンドラを送って部品交換する必要があります。

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ゴンドラのユニック車への取り付けと注意点

取り付けはどこも説明書に書いてありますが、YOUTUBEにもありましたので、ご紹介します。ハラックスのドラゴンになりますが、だいたいみると同じような付け方となります。

基本的にはクレーンの先端にボルトでゴンドラ取付金具をつけ、その周りを溶接で固めて固定します。

ここで注意点なのですが、古河製のユニック車だけは取り付け方が他と異なってきます。この古河ユニック車に取り付ける場合は専用の取付金具をつけなくてはなりません。

古河ユニック用の取付金具はL字型の金具で、上の動画の通常の取付金具を付ける前に平面にする金具を付けてから取付金具を取り付けてゴンドラを吊るすという形です。

古河ユニック用ゴンドラ取付金具
created by Rinker

下は通常のゴンドラ取付金具となります。取り付けたいクレーン車を交換した場合は必要になります。

ゴンドラ取付金具
created by Rinker

まとめと注意点

ただゴンドラは基本的にアルミの作業用道具を作っている会社が作っているのですが、あるアルミ作業用道具メーカーさんとお話をしたとき、ゴンドラは法律的にグレーな部分があるというお話も聞きました。ただどのメーカーもその安全規則台73条には準じているとのことです。

ここで注意が必要なのが、2022年に変わる労働安全衛生法施行令の改正。これにより旧規格の安全帯から墜落製使用器具という新規格に当てはまった高所作業用安全帯の装着が必須になります。今はまだ移行期間ですが、確実にそうなるのも事実です。このような部分がグレーな部分だと思われます。

現在はミツルさんが今まで安全帯をトーヨーセフティー製のNo51をつけていましたが、 2020年より藤井電工さんのTB-DIA599をつけるようになったりと法令に従って仕様が変更されています。これからも他のメーカーでもそうなっていくかもしれません。

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