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種なしぶどうを作るジベレリン処理とは?時期や天気などを解説!おすすめジベ処理アイテムもご紹介

※この記事はプロモーションを含みます。

ブドウ農家さんには馴染み深いジベレリン処理、通称ジベ処理。今回はそのジベレリン処理についての何回行うのか、時期やタイミングのベストはいつなのかなど基本的な情報をおさらいしていきたいと思います。正直時期やタイミングなどはイマイチいつなのかわからないと思っている方も多いようです。

またジベレリン処理をするにあたってのお助けアイテムなどもご紹介していきます。この記事で話したいことは大まかに

  • ジベレリン処理とは
  • ジベレリン処理の時期やタイミング
  • ジベレリン処理をするにあたってのお助けアイテム

についてお話します。

毎年数多くの農業資材系の展示会や農業資材メーカーの営業さんとお話することの多い管理人が、自身の働く資材屋の売れ行きやお客さんからの声、メーカーの営業さんからのお得情報などを踏まえてお話します。

ジベレリン処理とは

まず最も基本的なことですが、なぜジベレリン処理を行うのかというと大きな理由は2つあります。

  • ぶどうを種無しにする
  • ぶどうの粒を大きくする

という効果があります。

基本的に果実は受粉をして実を作るのですが、ぶどうはジベレリン液につけることで実ができてしまうという特異な性質を持っていて、受粉をしていないから、デラウェアや種無し巨峰・ピオーネなどの種のないぶどうができるという現象が起きます。

薬剤につけるということで次の疑問が出てきますよね。

ジベレリン液って人体に問題はあるの?

ジベレリンは簡単にいうと植物ホルモンの一種です。植物自体にもともとある物質を使うため変な物質を使うわけではありません。それを培養という形で作られているので自然界にあるものを増やして使っているので安全です。

つまりジベレリン処理をしている種無しブドウもしていない種ありぶどうもジベレリンという植物ホルモンの作用はどちらにせよ受けるのでぶどうには必ずある物質です。

ジベレリンはぶどうの他にも、柑橘類、カキ、トマト、いちご、なすなどにも使われていてその他の植物ホルモンも様々な野菜や果実に作用しています。

微量であれば人体にも影響のあるものではなく、人が一日に体重1kgあたり0.14mgまでであれば摂取しても問題はないとされています。ジベレリン液をつかうブドウ農家さんでもこれだけの量を口にすることはありえないと言われる程の少なく見えますが大量の数字らしいので、安心ですね。

ジベレリン処理の前準備

簡単にジベレリン処理の流れを話すと

  1. 房切りをする
  2. 満開日から3日以内に1回目ジベレリン処理
  3. 10~15日ほど開けて2回目のジベレリン処理

といった感じです。

房切りについて

種なしぶどうと種ありぶどうでは房切りの仕方が違います。種無しブドウは先端3.5~4cmくらいの房以外をすべて採ります

このときジベレリン処理をする目印で2房残すのが一般的。ジベレリン1回したら一つ取って2回めでもう一つを採ります。

プロの方は手でやったほうが早いそうですが、こういった房作りを綺麗にできるアイテムもあります。軸を挟んで上下に剃り落とすというというサボテンのブドウ花穂整形器です。

ブドウ花穂整形器B-5 B-7

ジベレリン処理でつかう薬剤をつくる

1回目は満開日から3日以内に行います。だいたい8割の房が満開していたらOKとのこと。ここでジベレリン溶液を作成するのですが、ジベレリン剤だけでもいいのですが、他にも併用したほうが効果的という説があります。

まずはフルメット溶剤を添加することで、着粒安定効果とジベレリン液だけでは厳密に決まった期間でしなければいけない処理が、ある程度時間の幅に余裕を作れる効果もあります。ただフルメットは一回目に一回しか使わないようにしましょう。使いすぎると実が割れやすいとの報告があります。

次にストレプトマイシン。なんか聞いたことがある溶液ですが、これはより効果的に種無しにするための溶液です。ジベレリンはどちらかというと粒の肥大化に効果があるので、ストレプトマイシンを加えることで種無し効果をより増大させます。結構色々な論文がでているほど効果があるようです。

ジベレリン処理の1回目と2回めの時期・タイミングとは

ジベレリン処理のベストタイミング

まずはジベレリン処理のベストな日は以下のような日がベストタイミングです。

  • 風がない
  • 極端な高温でない(25~28度くらいが良い)
  • 湿度が低い(人によってはジベ処理後湿度が必要ともいわれるためわざわざ湿度を水まいて上げる)

溶液につけることでぶどうにしずくが付き日焼けをすることがある(=ジベ焼けといいます)ので、太陽ができるだけ弱い時を狙ってするのが効果的です。曇りで夕方頃が最適です。

ですが雨が降ってしまうと効果が流れ落ちてしまうので要注意。天気予報をよくみて雨がしばらく振らなそうな日がいいです。ですが基本的にそんな都合のいい日ありませんよね。もし雨が結構降ってしまったらジベレリン処理をやり直さなくてはいけません。以下を基準にやり直すかやり直さないかを決めるというお話を聞きました。

  • ジベレリン処理が終わって3時間以内に雨←やり直し
  • ジベレリン処理が終わって5時間以上経っている←やり直さない

ジベレリン処理後8時間濡れないと効果が100%発揮されるといいます。なのですぐに流れ落ちてしまった場合はやりおなさないと小粒のぶどうが出来上がってしまいます。かといってとりあえずもう一度やり直せがいいやとやってしまうと下のほうの実が固くなってしまいやすいです。状況によって判断しましょう。ただ小粒よりは少し固くなってしまうほうがいいという意見があります。

1回目のジベレリン処理の時期とやり方

上でもお話しましたが1回目のジベレリン処理は基本的に

花の満開から満開3日後までに行う

とされています。ですが、花が満開になり少し経って花カス(キャップともいう)が落ちたくらいが一番いいそうです。つまり満開から3日後ギリギリくらいが最高のベストな時期ということです。

ただ1回目の時期は2回目と比べてもタイミングが難しいとも言われています。そしてジベレリン処理の中でも一番大事です。なぜかというと時期が早すぎるとジベレリン処理が効かなく実が小さくなったり棘状の枝の発生につながり、遅すぎると果実の着果が安定しなくなったり、種なしではなくなってしまいます。

ただぶどうの品種によっても若干時期に幅があるようです。ベストなタイミングは

  • シャインマスカット:花の7分咲きから満開時期が目安(先端は咲かないことがあるため)
  • 巨峰:花カスが取れて満開時期
  • ナガノパープル:満開から3日後ギリギリ

となります。このほんのすこし少し前後くらいが時期的にも丁度いいということになります。房の満開の様子はこちらの動画が良かったです。

1回目ジベレリン処理の流れ

基本的にジベレリン処理剤を25ppmとフルメットを2ppmになるようにてジベレリン処理薬剤をつくります。その後はカップにその薬剤を入れて、房を全部入るようにつけます。

房をつけるときは気泡が薬剤浸透の邪魔をしていることがあるのでカップを振って気泡を取り払いましょう。漬け終わったら指で房を揺らして余分な薬剤を落とします。房は折れやすいので注意して揺らしましょう。折れやすいとはいえ薬剤が残っているとジベ焼けを起こす原因となります。

終わった房などには本来接ぎ木につかうクリップですが、多くのブドウ農家さんがジベ処理の目印として使っている接ぎ木フレンドを使いましょう。カラーも3種類あって使い分けがしやすくおすすめです。

ジベレリン処理が終わったら8時間濡らさないことが大切です。

接ぎ木フレンド
created by Rinker

ジベレリン処理2回目の時期とタイミング

ジベレリン処理の2回めの時期は1回目と違ってシビアではありません。ベストタイミングとしては

花の満開から15日後

が基本となっています。つまり1回目から12~15日後ということになります。ただ時期は満開から10日後から20日後でも良いというお話もあります。満開から15日後というのはちょうど実の生長がピークになっているときで一番効果が期待できます。実が小豆大くらいの大きさが丁度いい時期のようです。

ちなみに10日後くらいだと早すぎて実の成長途中でジベ処理を行うため効果が十分に発揮されずもったいなく、20日後だと遅く果粉溶脱といって実についている白い粉(ブルーム)が落ちてしまい商品価値が落ちてしまう可能性があります。

2回目ジベレリン処理の流れ

ジベレリン処理薬剤を漬けるというよりはらくらくカップやスプレーなどで吹きかけてからしっかり房を揺らして薬剤を払います。それを一つ一つ行ってから、もう一度回って薬剤を払っていくと効果的です。このとき1回目に目印でつけていた接ぎ木フレンドも外して行きましょう。

やはりこちらの作業には後ほどご紹介するジベレリン処理器らくらくカップが大活躍のようです。ほとんどのブドウ農家さんがつかっていることと思います。またデラウェアなど粒が小さいものには噴霧器スプレーを使う方もいます。

ジベレリン一発処理とは

1回目から10~15日ほど開けて2回目のジベレリン処理を行いますが実はこれには諸説あります。農業関係者のバイブルの「現代農業」では2回しても1回でも効果は変わらなかったという体験談もあります。これを「ジベレリン一発処理」といいます。

ジベレリン一発処理は1回しかジベレリン処理をしないため時間に余裕ができ、更には摘粒の作業も1回でできるので時間短縮にもつながるとのことです。

ジベレリン処理におすすめのアイテム

今回おすすめできるのが「ジベ処理器らくらくカップ2」です。カップ上部からシャワー状に溶液が出てくれるため溶液の入ったコップを持つより軽く、作業が簡単に疲れにくくなります。房を折ってしまうこともなく、液もこぼれにくくなります。

こちらはかなりの人気の商品で、部品などもぶどうの種類に応じたコップもあり汎用性も高く使った人たちは、だいぶ作業が楽になったと評判です。

まずは使っているところを見てみましょう。

らくらくカップ2はブドウの品種のサイズに合わせて「特大・大・小」があります。違うのはカップサイズのみで本体は変わりません。

カップサイズ
特大直径:130mm 深さ:243mm
直径:115mm 深さ:205mm
直径:90mm 深さ:180mm

カップだけでも売っているので、沢山品種を育てている方もカップのみ買えばOKです。

  • ポンプは肩掛け腰ベルト付きで軽量タイプのため、女性でも使用可能
  • カップを傾けても、常に液のカップ満杯状態と同じ効果があります。
  • 房を入れても、カップを傾けても液をこぼすことがないため、節液が可能
  • 房が折れる、液がこぼれるなどの心配がないため、作業能率を上げ時間短縮が可能です。

らくらくカップ2のレビュー

テレビでやってたらしく気になり購入、2回目ジベの使用が前提らしく1回目はしっかりかけろと書いてありました。
実際やってみて、かなり早くなりました。親二人体制でやりましたが楽とのこと、2回目だと房が下がっているのでさらに楽になると思います。

楽天 星5レビュー

ぶどう栽培面積が拡大され作業の省力化として2台購入しました。 先輩農家から便利だと聞いたけど、ここまで楽になるとは思いませんでした。 また、迅速で丁寧な対応をしていただけてありがとうございました。

ヤフー 星5レビュー

ジベ処理作業が楽ちん。タンクも肩掛けと腰ベルトに引っ掛けて苦にならない。

ヤフー 星5レビュー

上のレビューからも分かる通り、かなり評価がいいです。

実際に資材屋でもものすごく売れて毎回欠品になる商品なのでぜひともおすすめです。

まとめ

ぶどう園の方に必須のジベレリン処理。今回はジベレリン処理の基本とお助けアイテムをご紹介しました。

ジベレリンというホルモン自体には種をなくす効果はあまりなく粒の肥大化の効果のほうが高いというのは実はあまり知らない方も多かったのではないでしょうか。またジベレリン一発処理も最近はやっているブドウ栽培の一つです。実際に効果が1回でも2回でも変わらないという報告がありますので、余裕があれば1画だけでも試してみるのもいいでしょう。

農作業は完全に身体が資本となるため、どれだけ楽にどれだけ時短できるかがとても大切です。もちろん節約も。日本の農業は、もっと快適にもっと稼げるようになるべきだと思っていて、様々な同じ思いを持つメーカーさんが日々いいアイテムも出ているのでこれからもご初回していきたいと思います。

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