お盆過ぎからお米の収穫時期がどんどん近づいてきて米農家の人たちは大変な時期に入ります。収穫した稲はグレンバッグ、フレコンバッグにいれて運搬をします。
ただそんなグレンバッグ・フレコンバッグには色々種類があります。どんな物があってそれぞれどんなことに適しているのか分かりづらいですよね。
今回はそんなグレンバッグ・フレコンバッグをまとめてみました。毎年多くの農業資材の展示会に出向き、メーカーの営業さんとお話しすることが多い管理人が自身が務める資材屋の人気を踏まえて、おすすめのグレンバッグ・フレコンバッグ・もみがら袋をまとめてみました!
グレンバッグ・フレコンバッグ・もみがら袋とは?それぞれの違い

これは例えば籾殻を運搬する米農家さんの場合用途での違いはありません。違うところを上げるとすれば素材ということになります。
もみがら袋は籾摺りで出た籾殻をビニール製またはメッシュの袋に保存する際に使用する時に使うものです。籾殻収集機などにつけます。今回の話題とは少し離れているので省きます。
下に少しまとめてみました。
グレンバッグとフレコンバッグ比較
グレンバッグ | フレコンバッグ | |
容量 | 800~1800L | 200~2100L |
耐荷重 | 450kg~1t | 200kg~2t |
使用可能回数 | 初回1回のみ保証 | 初回1回のみ保証 |
素材 | メッシュ・PP | ポリプロピレン |
投入口 | あり | 選択可能 |
排出口 | あり | 選択可能 |
このような違いがあります。フレコンバッグは農業用だけではなく工業用や土木など様々な用途で使用できるもので用途によって形や形状・素材などが変わってきます。ですので農家さんは農作物に使えるフレコンバッグを選ばなくてはなりません。
反対にグレンバックはほとんどお米専用です。各メーカーがライスセンター用を出しているくらいですので、この用途にしか使えません。
グレンバッグの選び方

グレンバッグは大きく分けるとこのように分けられます。
この選択肢の中で自分の使用状況にあったものを選んでいきます。フレコンバッグにはライスセンター用というものは聞いたことがありませんが、同じように選んでいきます。
詳しくはこちらでお話しています⇒スタンドバッグとロンバッグどっちがおすすめ?米・麦運搬用袋大型フレコンバッグ徹底比較
おすすめのグレンバッグ
田中産業 グレンバッグ

田中産業さんのグレンバッグにはスタンドバッグスター、スタンドバッグPROスター、グレンバッグユーススターがあります。それぞれの違いは
田中産業スタンドバッグスター・PRO・ユーススターのそれぞれの特徴
グレンバッグユーススターは廉価版グレンバッグでライスセンター・一般乾燥機用と分かれていません。お値段もお求めやすくなっていますが、素材はPPとなっていて横補強ベルトがありません。
スタンドバッグプロスターはライスセンター専用(RC)となっていて、メッシュの素材で蒸れにくく、蛇腹ホースが上のみについています。こちらも横補強ベルトはありません。
スタンドバッグスターは一般乾燥機用とライスセンター用(RC)を選ぶことができ、縦・横ともにメッシュの補強ベルトがあり更に丈夫に蒸れにくくなっています。本体ももちろんメッシュ。
それぞれ1300Lと1700Lから選ぶことができますが、スタンドバッグスターのみ800Lもあります。ただスタンドバッグスターの800Lはくるっとひねって折りたたむことができません。すべて新JIS規格対応でグレンバッグの下に入らず横で作業するので安心作業ができます。
また田中産業のグレンバッグは全て自立式で折りたたみ可能です。またどんな運搬車にも対応していて使いやすくとても人気のグレンバッグとなります。



SANYO ロンバッグシリーズ

田中産業さんのグレンバッグにも角型はあるのですが、角型といえばSANYOのロンバッグシリーズです。田中産業さんが青のグレンバッグならこちらは緑のイメージが強いですね。
ロンバッグHG、真ロンバッグエース、ロンバッグと種類が分かれています。それそれの違いとしては、
SANYOロンバッグシリーズのそれぞれの特徴
まずロンバッグHGはハイグレードの略で縦横に補強ベルトがあり、自立式ですが強風や傾斜地でもしっかり自立できるように自立ポール、新構造プレート(補強ベルト)自立補助テープなどが採用されています。すべてライスセンター仕様。1300L~1800L。
真ロンバッグエースは自立式のスタンダードなロンバッグで、こちらもメッシュ・PPと素材が選べます。こちらもすべてライスセンター仕様となっていますのでご注意を。1300L~1800L。
通常のロンバッグは全てPP素材となっており、自立式ではないスタンドが必要なタイプです。ただ底面排出型と側面・底面排出型と2タイプあり選べます。



おすすめの米用フレコンバッグ
フレコンバッグはグレンバッグと比べてお値段が抑えられているのが特徴です。ここではいくつかおすすめのフレコンバッグをご紹介します。
お米・籾殻運搬用フレコンバッグ
こちらはフレコンバッグメーカーのフクナガエンジニアリングさんのフレコンバッグです。投入口全開タイプがお米収穫の際には使いやすくて人気です。
大体1000Lでお米1トン計算で問題ありません。籾1トン=コンバイン袋約30㎏×34袋分。




まとめ
収穫には絶対に必要になってくるグレンバッグ・フレコンバッグ。
様々なメーカーが沢山の種類を出していますが、その中でも話題のものや人気のものをご紹介しました。
グレンバッグはライスセンター用と一般乾燥機用があるのでご注意です。また次回は自立式でないグレンバッグやフレコンバッグのホルダーやハンガーをご紹介します。
フレコンバッグやグレンバッグを立てておくスタンドホルダーや吊り下げ運搬用ハンガーのご紹介はこちら