水稲栽培 農業

籾すり機に使うもみすりロールとは?寿命が来たら交換?交換時期の見分け方

※この記事はプロモーションを含みます。

稲の収穫の季節が近づいてくるにつれて、籾すり機のケアをしていかなくてはいけません。もちろん機械自体のメンテンスも必要ですが、一番必要なのは籾すり機につかうもみすりロールですよね。

気づかない内に消耗していたり、内側の金属部が破損していたりと交換しなくてはいけないことが多いと思います。もちろん消耗品ですから、すこし余裕を持ってストックしておくのは大切なことですね。

でもいざ必要なときに、どれを買えばいいのかわからないということもあります。今回はそんな籾すり時に必須のもみすりロールについてのお話。

農業資材屋に勤め、年間数多くの農業資材メーカーや代理店、商社のメーカーさんをお話する機会の多い管理人が聞いた情報、知ったことをまとめていきます。

もみすりロールとは

まずは基本的なことからです。籾すり機につかう籾摺りロールってどうやって使うのか。

籾摺りロールはその名の通り、籾殻を取るために必須の部位になります。タイヤと同じくらいの硬さのゴムロールを2個、米粒一個より小さい間隔(0.5~1.2mm)を開けてセットしてそれぞれの回転数を変えて回転させることで米の籾殻を剥ぎ取ってくれます。

もみすりロールを作っているメーカー

こちらは2大メーカーで国内はほぼ決まっています。様々なゴム製品で有名なバンドー化学さんと水内ゴムさんです。

国内ではほぼそれぞれ50%くらいずつのシェアを誇っているので、基本はどちらかのメーカーのものとなるでしょう。それ以外にあったとしてもこれらのメーカーのOEMの可能性が高いです。

どちらがいいということは正直あまり聞きません。どちらも耐久性も高く、2~3年くらいは替えてから持ちます。ただそれぞれのメーカーでは適合機種がカバーできているものとないものがあるので、そちらで選んで頂く形になります。

できるだけ長持ちさせるためにロールの入れ替えも行うことがあります。

ロールの入れ替えって?

2つのロールの回転を高速と低速でそれぞれ回転させることで籾殻を取っていくのはわかりましたが、その回転数が違うので速度の早いロールのほうが消耗が激しくなり摩耗も早くなります。

そこで、ある程度消耗したところで左右のロールを入れ替えます。そうすることで長く持たせることができます。

コツとして新しく買ったら、低速側にここまですり減ったら左右入れ替えるというマークを円の内側から1cmくらいのところに付けておいて、そこまですり減ったら左右交換というのが一般的のようです。

ですが、現在のもみすりロールメーカーは基本的には主軸側に耐久性の高いロールを使い、もう一つの副軸側には普通のロールを使うことを推奨しています。バンドー化学さんでは主軸側のロールをレッドロールとよびメンテンスフリーロールとして使用可能。また水内ゴムさんではツインロールで主軸副軸セットで出しています。

ちなみにロールは買ってから1年くらい置いておいたほうが、ゴムの定着がしっかりし長持ちするという噂もあります。

もみすりロール交換時期

さてある程度籾摺りロールのことがわかったところで、どれくらいになったら交換するべきなのかという問題が出てきます。

ゴムの消耗で交換

大体2~3年で交換するとは言われているものの、農家さんによって使用頻度は違いますから、やはり故障や異常以外ではゴムのすり減り具合で判断します。

一つの基準として、残りのゴム厚が3~5mmになったら替えましょう。それくらいになると籾摺りがちゃんとできなくなったり、ゴムの弾力が少なくなり米粒を破砕してしまう可能性が出てきてしまします。

ゴムロールの異常で交換

ロールから煙が出たり、一部だけが変な風に摩耗したり、騒音振動が給に激しくなった場合は何か以上が起こっているということになります。ロールに傷や一部摩耗などロール自体に以上がある場合は交換しましょう。

ただそうならないためにはもみすりロールを回す際に以下のことに注意しましょう。

もみすりロールを長持ちさせる注意点

ポイント

  • 籾摺りする米のなかに異物が含まれていないかよく確認し取り除く
  • ロール同士の隙間がちゃんと0.5~1.2mm開いてるか確かめる
  • ロールがセキ板や側板にあたっていないか確認
  • ロールを取り付けるときにしっかりとボルトを締める
  • 籾の投入は同じ分量を常に絶え間なく流し込む。
  • ロールの保存は直射日光の当たらない、湿気の少ない場所で

これらはすべて籾摺りロールのすり減り方の異常や激しく消費することにつながらないために必要なことです。よく考えればすべて当たり前のことですよね。最後はもちろん素材がゴムなことを考えれば納得がいきます。

籾すりの効率(脱ぷ率)が落ちたり、煙や騒音がひどくなった場合は上のことをまず確認しましょう。

ちなみにゴムなので日焼けをしますが、ゴムの変色は基本的に異常ではなく普通に使えます。

サタケの籾摺機になりますが、基本的なもみすりロールの交換方法のわかりやすい動画がありましたので見てみてください。もみすりロールの交換で注意しなくてならないことを説明してくれています。コレを見れば注意点を確認しつつロール交換がスムーズにできます。

  • 付ける方向を間違えない
  • 付いてるシールは剥がす
  • ロールの外し方のコツ
  • 交換するスイッチがある

などわかりやすく説明し実演しているので参考にしてみてください。

まとめ

さて今回は水稲農耕されている農家さんにとって欠かせない籾摺りに使う、籾摺りロールについてお話しました。籾摺りロールの交換時期や長持ちさせる方法などなんとなくは分かってもらえましたでしょうか。

ちょくちょく農家さんやメーカーさんのコツや知恵もご紹介させていただきましたが、次は交換するロールの選び方を解説していきたいと思います。

米農家さんは籾摺りロールとトラクターの爪は毎年間違って買われる方がかなり多くいらっしゃるので、次でしっかりと確認しましょう。

もみすりロールの適合表から自分にあったものを探す方法はこちらの記事へ

アドセンスマルチ

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