果樹 農業

果樹園やビニールハウス内受粉交配に使われるミツバチの飼育の注意点と選び方

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イチゴやリンゴなど果樹などの受粉(花粉での交配でポリネーションともいう)に蜂を使うところは多いです。その中でもよく使われるのがセイヨウミツバチとクロマルハナバチでしょう。

そちらの2つの受粉によく使われる蜂の違いやクロマルハナバチについては以前の記事で詳しく書かせていただきました。

イチゴやトマトの受粉で大活躍!クロマルハナバチの失敗しない飼育法やミツバチとの違い

最近イチゴ農家での受粉には上記の記事でも詳しく書かせていただきましたが、ミツバチでの最近の購入価格の高騰や特にイチゴを好むという特性でクロマルハナバチが選ばれることが多くなっていますが、依然ミツバチも人気で使われています。

今回は受粉交配用ミツバチについてのお話をミツバチをつかうメリットや飼育の注意点などを交えながらお話していきます。

年間数多くの農業資材メーカーさんとお話をする機会の多い管理人が資材メーカーさんから聞いたお話や自身が働く資材屋で聞いたお話や人気などを踏まえてお話を致します。

ミツバチを使うメリットをクロマルハナバチと比較

ミツバチとクロマルハナバチの違い

受粉交配用で使われている虫は数多くありますが、基本的に多く使われているのはセイヨウミツバチとクロマルハナバチです。以前記事でクロマルハナバチはビニールハウス内で使うのには最適を言うお話をしました。

では一体ミツバチを使うメリットとは何かというと

ミツバチのメリット

  • 巣に餌を溜め込むので餌やり管理がしやすい
  • クロマルハナバチより長めに働いてくれる
  • 行動範囲が広いので外での受粉に最適

となります。簡単に説明していきます。

クロマルハナバチは基本的に餌を巣箱に溜め込まないため、餌やりを人の手にで行わなくてはいけないため手間がかかります。その点ミツバチは餌を溜め込む習性があります。

クロマルハナバチより長めの期間働いてくれるため交配期間が長い作物はミツバチのほうが向いているとも言われます。

ミツバチの行動範囲は数キロにも及び正直ビニールハウス内より果樹園などに向いているとも言われていますが、ミツバチもビニールハウス内のイチゴの受粉交配によく使われております。ただ狭い範囲内で飼育することで寿命は短くなります。

受粉交配用ミツバチの選び方

ミツバチを購入する際には大きく分けると2種類があります。

  • 有王(女王蜂がいる)
  • 無王(女王蜂がいない)

基本ミツバチは女王蜂がいることで働きますが、無王の場合は女王フェロモンを出すルアーと言われるもので女王蜂がいると錯覚して働きます。

有王はハチを飼育したい人向けでハチが産卵することでどんどん世代が変わり増えていきます。無王は受粉交配専用で増えることはありませんが、育児ストレスがないため有王より寿命が長くなるメリットがあります。

作物でのミツバチ数の選び方

ミツバチがトマトの受粉に適していないことは多く知られています。ではミツバチがよく使われている作物とは何でしょうか。

例えば果物ではイチゴ、スイカ、メロン、サクランボ、マンゴー、リンゴ、ナシなどで野菜ではナス、キュウリ、ピーマン、シシトウ、ゴーヤ、カボチャなどに使われています。またアメリカなどでは広大な土地で育てているアーモンドの交配にも使われます。

ミツバチを購入する際よく何枚というものを見ると思いますが、巣箱の板の数で中のミツバチが多ければ木板の枚数も多くなります。大体1枚=2000匹のミツバチほどで作物の交配期間で飼育数を決めます。おおまかに

ミツバチの数交配期間おすすめ作物
3000匹15~30日(短期)スイカ・メロン・マンゴー
4000匹1~2ヶ月スイカ・メロン・きゅうり・イチゴ
5000匹2~3ヶ月冬イチゴ・ナス
6000匹2~3ヶ月イチゴ・ナス・梨・さくらんぼ・ブルーベリーetc
8000匹2~3ヶ月冬いちご・ナス

基本短期の場合は無王の蜂群を選びます。

ビニールハウス内でのミツバチ飼育の場合は寿命が短くなることは話しましたが、単連ハウスより連棟ハウスでミツバチを飼育するほうが更に寿命が縮まります。また適正な数でないと餌も足りなくなり数がどんどん少なくなります。そのため10aあたり6000~8000匹を目安にしましょう。

ビニールハウス内での飼育の注意点

ミツバチ飼育のビニールハウス内での注意点

ミツバチをビニールハウス内で飼育するには幾つかの注意点があります。それは

飼育の注意ポイント

  • ハウス内の温度を16~25℃に
  • 巣箱の置き場所
  • UVカットするフィルムを使わない
  • 農薬などの使用

というものです。説明していきます。

どの養蜂屋さんに聞いても最初に言われる最重要注意ポイントは温度です。ハウス内の温度は16~25℃を徹底してください。温度が高くなるとミツバチはハウスの上の方を飛ぶ修正がありハウスにあたって死んでしまいます。また花にも訪れなくなります。ハウス内温度が高くなる3月頃にはハウスの外にハチを出すようにしている農家さんもいるようです。

巣箱の置き場所にも注意が必要です。ミツバチは太陽の向きや紫外線を頼りに飛ぶため、まず巣門を南か東の向きにします。巣箱を高くしたり目印などをおいてミツバチが巣箱に戻りやすい環境を整えることも重要です。また巣箱の温度が高くなりすぎないように温度・湿度の変化が少ない場所を選びましょう。

上でもお話しましたがミツバチは飛ぶ際に紫外線を使っているためUVカットフィルムを使っているとミツバチがうまく飛べません。ここはクロマルハナバチと一緒です。そして農ポリフィルムでもうまく飛ばない例があります。ただ張り替えて1年目だとうまく飛べないものの、2年目以降のフィルムだとうまく飛んでいたと養蜂屋さんから聞いたことがあります。

ミツバチはニオイに敏感なため農薬を使う際は巣箱をビニールハウスから移動させ、戻す際もハウスの換気を十分し1~2週間経ってからにしましょう。ただ農薬にミツバチへの影響期間が載っている場合はそれに従いましょう。農薬などのニオイが残っていると蜂が飛んでくれないことがあります。

他に知っておくこととしては、ミツバチは夜は目が見えず飛ばない修正がありますので夜に飛ばなくても変ではありません。また巣箱に位置はあまり替えないようにしましょう。蜂が巣箱に戻ってこれなくなります。

こちらはビニールハウス内の場合ではなく外で買う場合ですが、スズメバチ対策をしっかりと取りましょう。スズメバチの来襲でミツバチが全滅することがあります。スズメバチ対策グッツなどもよくあります。

最後に使い終わったミツバチは焼却処分をしましょう。受粉交配用ミツバチの飼育には役所などへの届け出が必要ありませんがそれは焼却処分が暗に決まっているためです。

養蜂用スズメバチ対策
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ミツバチを購入したいけど価格は?どこで買える?

もちろん養蜂屋さんで購入可能です。価格はクロマルハナバチより少し高いことが多いですが、時期によって変わります。例えば3月などの繁忙期は値段は高く4月になると少し安くなる養蜂屋さんもあります。

近くに養蜂屋さんがない場合はミツバチはインターネットなどでも購入できます。クロマルハナバチと違ってミツバチの輸送は難しく、密閉された空間で温度が上がりすぎて大量死(蒸殺)していることもあります。ただ養蜂屋さんはそこらへんを特に気をつけており気温が高いときは配送していないなどの手段を取っています。

インターネットが買う場合は必ず受け取れる日付を指定しましょう。生き物なので配送される時間を少なくすることでストレスや先の蒸殺などのリスクを減らすことができます。

受粉交配用ミツバチ
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まとめ

今回は受粉交配用ミツバチについてお話しました。クロマルハナバチとの使い分けは基本的にビニールハウス内か外がという違いになりますが、イチゴなどビニールハウス内でもミツバチはよく使われています。ただ寿命は縮まります。

ビニールハウスではないとさくらんぼやリンゴ、梨など様々な果樹や作物に使われていて、交配期間により蜂の数や有王か無王かなど選択します。

ミツバチをビニールハウス内で飼育する際は気をつけなくてはいけない点が多くあり、その中でも特に温度には注意しましょう。蜂が飛ばない原因・大量死する原因になります。

ミツバチとともに受粉交配用に使われるクロマルハナバチについてはこちらの記事へ

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