金網やフェンスといわれるものは工事現場や太陽光発電、防獣としての柵やドッグランフェンスなどなど様々なことに使われていて、さらに使いやすいものです。
ホームセンターやネットでも1mから切り売りしてくれるものもあり必要なメートル数だけ買うこともできて本当に便利ですが、いろいろな種類があって、金網やフェンスでしか使わない用語などもあってよくわかりませんよね。
今回は多くの建築資材メーカーと展示会などで交流のある管理人が営業さんやメーカーなどから教えてもらったことや自身が働く資材屋で必要なために金網・フェンスについて勉強したことをまとめます。
金網の種類
まずはどんな金網が主にあるのか、よく聞くものを説明していきます。
亀甲金網
よく見る亀甲金網。網目の一つ一つが亀の甲羅のように鳴っているのが亀甲金網です。基本的に安価で取り付けも簡単です。どこかの線が切れてもそこからほころびて全部駄目になることがなく建築・農業・園芸などいろいろな分野に使われる汎用性の高い金網です。
菱形金網
一番一般的に見る金網ですね。よく駐車場やスポーツ場の柵としても使われています。衝撃の吸収力がある金網で様々な用途に使われています。エキスパンドメタルのようですが、針金と針金を組み合わせています。
エキスパンドメタル
上の菱形金網を編んだものでなく、一枚の鉄板を菱形の穴を開けて作っていくのがエキスパンドメタルとなります。金網というよりは鉄板ですが家の柵などに使われることもあります。またコンクリート下地にいれるラスなどにも使われるタイプの金網です。
平織金網
あまり見ないような気がしますが、産業用ではかなり一般的な金網です。編み物をするように縦と横を編んで作られた金網です。素材は違いますが網戸みたいな感じです。メッシュといわれたりもしますがメッシュとはマス目の数の単位でも使われる用語です。
溶接金網
パッと見は平織金網にそっくりですが、よく見ると編まれていないのがわかります。こちらは直線の縦と横の鉄線を名前の通り溶接でくっつけて網目状にした金網です。コンクリートの補強や見た目もきれいなのでディスプレイなどに使われます。
クリンプ金網
こちらも平織金網にそっくりですが、縦と横の鉄線一本一本が波打つように鳴っている鉄線で作られています。かなり強固に組み合わせてあって線も太めで頑丈です。高価な防獣フェンスなどに使われます。
金網に使われる用語
次は金網やフェンスに使われる用語を説明していきたいと思います。買うにしてもなんとなくはサイズや網目のこと言っているんだろうなというのはわかるとは思いますが、これらの用語が邪魔をしてどれを買えばいいのかわかりにくいですよね。
よく聞く言葉は下記かと思います。
- メッシュ
- 線径
- 網目
- ピッチ
- 開目
それぞれ説明します。
メッシュ
これは1インチ(25.4mm)の間にいくつ目があるかという単位になります。
上の図は25.4mmの中に6つの目(マス)があるのでメッシュは6となります。細ければ細かいほど物や虫なども通りにくくなります。
線径
線径は金網に使われている鉄線の太さとなります。これはわかりやすいですよね。もちろん太ければ太いほど頑丈ですが加工しにくくなります。
網目
これは網目の目(マス)の内寸を表します。開目とも言います。鉄線を入れないので空間の端から端までのマス目の穴の大きさとなります。平織など四角いとわかりやすいのですが、亀甲の場合はねじれからねじれまで、菱形の場合は辺から辺までの距離となります。
網目を出すための金網計算方法
また網目には計算方法もあります。まずは下で説明するピッチを計算します。
ピッチ=25.4mm(1インチ)÷メッシュ数
次にピッチから線径を引きます
ピッチ-線径=網目
つまり上の6メッシュで線径1.1の場合
25.4÷6=4.24 から 4.24-1.1=3.14
で網目3.14mmとなります。
ピッチ
こちらは上の網目と似ていますが違うのが網目がマス目の空間の端から端の距離に対して、ピッチは鉄線の中心からマス目を通り越して次の鉄線の中心までの距離となります。
つまり網目+線径と考えればピッチとなります。こちらはなぜか溶接金網によく使われる単語になります。上の計算でも算出方法がありますね。
開目
これはイコール網目のことです。網目といったり開目といったりとしますがマス目の空間の端から端までの距離となります。
まとめ
いかがでしたでしょうか。とりあえず金網を選ぶ際に必要な最低限の情報を詰め込みました。
これプラスで幅や長さで必要なものを選びましょう。防獣フェンスでしたら頑丈なほどいいですし、防虫でしたら網目が小さいほど効果を発揮します。一般的なもので良ければ菱形金網や亀甲金網となるでしょう。
太陽光や防獣フェンスに適したフェンスは下でもお話しているので読んでみてください。