現在様々な場所で設置されている太陽光発電所。エコなエネルギーなので人気も高く太陽光発電設置専用の業者もあるくらいです。
ただこの太陽光発電の工事に2017年4月1日に法律ができました。今までは大丈夫だった低圧の太陽光発電にもフェンスの設置が義務付けられたのです。
つまり太陽光発電設置には必ずそれを囲うフェンスが必要になったということになります。今回は必須になったフェンスの改正FIT法の目線から簡単に説明していき、おすすめのフェンスもご紹介したいと思います。
年間数々の農業系・建築系・土木系の展示会に参加し、自身も資材屋に務める管理人が、様々なメーカーさんや代理店の営業さんから伺ったお話や話題のアイテムを自身の資材屋での売れ行きを踏まえながらお話します!
太陽光発電の場所にはフェンス・柵が必須!
改正FIT法でフェンスが必要になったのはわかったけど、昔は必要なかったんだしどんなものでもいいの?という方もいらっしゃるかもしれません。
答えはNOです。
今まではロープや簡易ネット(防獣ネットや防鳥ネットのようなもの)で張っていた現場もあったようですが、完全にNG。
また2019年11月18日より柵・フェンスと看板に関して設置義務があるのに設置していないところなどは口頭による注意がされ、全国的に実態調査も行っています。
未対応のところはすぐにでも対応しましょう。義務違反の場合は最低認定取り消しとなるかもしれません。
設置フェンスについては次で説明するような細かい基準があります。
改正FIT法によるフェンスの5つの基準
- 柵・フェンスの出入り口には施錠すること
- わかり易い場所に立入禁止の看板を設置
- 簡単に入れない高さの柵・フェンスを使用すること
- 簡単に取り除くことができない柵・フェンスにすること
- 柵・フェンスと太陽光発電の距離を十分に開けること
以上の5つの基準を守ったものが柵・フェンスとして必要となります。ではそれぞれを簡単に見ていきましょう。
1.柵・フェンスの出入り口には施錠すること
もちろん第3者に侵入されないためですよね。鍵の種類や条件は特に明記されていません。つまりチェーンや南京錠のような鍵をしておいて誰でも簡単に入り口から入れなくすることが重要となります。
2.わかりやすい場所に立入禁止の看板を設置
こちらも侵入されないように警告できるように、わかりやすい場所に看板を設置することが必須となっています。
こちらは柵・フェンスと同様に設置義務違反の対応に準じるものとなるため早めに設置しましょう。設置に関しては「外部から見えやすい場所」となっているので門扉や周りのフェンスの開けた場所などに設置をするのがいいでしょう。
3.簡単に入れない高さの柵・フェンスを設置
こちらも正直この基準に対する高さの明記はありません。世間的に「120cm」以上であれば大丈夫であろうと言われています。
ただ管理人の資材屋は1mのものもよく太陽光発電の現場へ売れているので、1~2mくらいで防獣なども考えて設置しましょう。ただやはり1.2mが一番人気です。
4.簡単に取り除くことができない柵・フェンスを設置
ロープやしめ縄、土木現場でたまにあるひらひらした布のフェンスや防獣ネットなどのようなハサミで切れるものはやめましょう。
金属のフェンスが一般的に使われています。
5.柵・フェンスと太陽光発電の距離を十分に取る
柵・フェンスから手を伸ばして届く場所に太陽光発電があるのがダメということになります。フェンスから太陽光発電の機材までの距離を十分に取り、簡単な坊や手を伸ばして届くような距離にしないようにしましょう。
具体的な数字はありませんが、1~2m以上は感覚を開けたほうが無難です。
どういったフェンスを太陽光発電に選ぶべきか
それでは一体どんなフェンスを選ぶべきか。という形になります。1.2mくらいで金属のフェンスで、扉が鍵が付けることができるもの。とここまでは基準に準じて決めなくてはなりません。
更に簡単に設置できて、安ければ言うことはありません。
そこで注目できるのが簡易防獣フェンスです。
アニマルフェンス 1m~2m シンセイ
こちらが多くの太陽光発電現場で人気のあるフェンスです。お値段も20mのフェンスに設置用杭が11本ついて1万円くらいから販売しています。
金網ですが、ビニール皮膜があって錆びにくく、設置も簡単。
管理人も実際に設置したことがありますが、同じくシンセイさんの打ち込みハンマーを使って簡単に杭を打ち込みあとはフェンスをパチンとはめるだけで設置が完了します。
サイズは1m・1.2m・1.5m・2.0mとあります。それぞれ現場の状況にあったものを頼みましょう。1~1.2m・2.0mは20m巻ですが、1.5mだけは15m巻なので注意が必要です。
そして基準にもある鍵が付けれる扉も同じく用意されています。
こちらも1~2mに合わせてあったものを買いましょう。
ちなみに1~2mというのは地上から出る部分の長さとなります。アニマルフェンスの杭自体は地中に打ち込む分を考えてあるのでサイズは長くなります。
グリーンの色だけではなくブラウンやブラックも
こちら同じくアニマルフェンスでブラウンやブラックのものもよくでてきます。若干杭の形状が違いますが、おそらくこちらの販売店のOEM商品だとおもいます。
グリーンやブラウンなどは景色の景観や状況に合わせて変えることで地域住民からの苦情なども考慮できますので、時と場合で使い分けできますね。
ただグリーンの支柱杭はL字型になっていて下の方に返しがあり抜けにくくなっているのに対し、こちらのブラウンやブラックには見当たらないので、地盤がゆるい場合などはグリーンの方が良さそうです。
ブラウンとブラックは1~1.5mのサイズがあります。
太陽光発電のフェンスだけではなく1.0mのものは家庭用ドッグランにも
こちらのシンセイさんの簡易防獣フェンスは太陽光発電だけではなく、簡易的なドッグランとしても使われて設置されています。
設置方法が杭を地面に埋め込んでフェンスをはめるだけなのでDIYとしても簡単に設置ができます。ブラックなんかはご家庭の柵としても使えますね。
まとめ
太陽光発電では近年フェンスの設置や看板の設置などの義務が増え、それを調査もしていて安全対策をしっかり取れるようになっています。
その分余計な出費が増えますので、安く基準にあった今回のアニマルフェンスは特におすすめです。
ただシンセイさんの営業の方とお話したことがあるのですが、こちらのフェンスうは中国で作っており、コロナウイルスの影響で品薄状態が続いているようです。また一度欠品になると中国から運んでこなくてはいけないため時間がかなりかかるそうですので、数などは予め確認をしましょう。
またこのフェンスに限ったことではありませんが、商品に個人宅配送ができないとか法人限定という文字が目立つ用になってきました。ネットなどしかまだ見ないので、ネットから買わない方は関係ありませんが、これからもどんどんそのような表記が増えていくと思います。
こちらの記事でどういゆう意味なのか書いてみましたので法人限定などの表記に疑問を持った方や買いたいけどどうすればいいかわからない方はぜひ。
防獣を目的としたアニマルフェンスはこちらから