DIYが盛んに流行っている今、何かを作るにしても完成度が高いものを作る人が増えていっています。
その中で最も材質に選ばれやすいのが木材を加工して作る家具ではないでしょうか。机や椅子、ラックなどはDIYでもよく選ばれるものですよね。
ただ木材を加工して作ったものでいくらサンダーをかけても小さな棘のようなものがでてしまうことってありますよね。小学校の図工の授業などでは仕上げにニスなどを塗っていましたが、今回はそれに変わるアイテムをご紹介したいと思います。
それはガラスコーティング!今回は資材屋で働く管理人が数々の展示会や建築業界のメーカーの営業さんにお話を聞くなかでおすすめできるアイテムをご紹介します。
ガラスコーティングとは
簡単に言うとガラス上の被膜を形成させることで高硬度、耐汚染性などの効果を表面に与えることができるコーティング材の一種です。車が好きな方は使ったことがある人も多いかと思います。
ただ今回は車用ではなく木材用、用途としては
- 無垢木材の仕上げ
- フローリングの擦り傷、汚れ防止
- 手すり階段の滑り止め
- 車のホイールの汚れ防止
- 洗面台の水栓などの水垢防止
- 難燃性になる
などに効果があり使えます。ガラスでコーティングするため傷や汚れの防止になりフローリングや木材で作られたものには見た目も良くなりお手入れもしやすく、更にササクレなどが手に刺さることもありません。
また意外かもしれませんが滑り止めにもなります。グリップがよくなり滑りやすくなっている場所に効果的です。
ただ探してみるとわかりますが、ガラスコーティング剤は車用の物は多く売っていますが、木材で使えるものとなるとなかなかありません。
今回はそんな中から2つおすすめ品をご紹介したいと思います。
GENGEN クリスタルガード
こちらは玄々化学工業さんのクリスタルガードです。ハイブリッド型のガラスコーティング剤で、空気中の水分に反応して硬化するタイプのガラスコーティング剤となります。
130gで3~6平方メートル塗ることができますが、あくまで1回塗りの場合のみ。ただこの商品自体WAXのような間隔で厚塗りが厳禁といっているので、3回くらいサーと塗る感じで使うのが好ましいです。
布などで薄く引き伸ばす感じで塗っていくので、簡単に施工もできますので、あまり使ったことがない方でも簡単に扱えます。完全硬化には1~3日かかります。
プラスチック類などは直接密着できません。また布、スニーカーなどにも使えません。コーティングをしたガラス層が柔らかい動きについていけずクラックが発生する可能性があるからです。
クリスタルガードのレビュー
ウレタン塗装の仕上げには使える。 単独使用だと厚みが付かない、ウレタン塗装の上に使えば強度up出来る。塗装は簡単だが、厚塗り出来ない。
楽天レビュー星4
ガラスコーティングのメンテに! 入居時にフローリングにガラスコーティングをしたので、そのメンテ用として購入しました。
楽天レビュー星5
試しにキッチンカウンター横のMDFボードに塗ってみました。
最初はマイクロファイバーの布で塗りましたが、これだと布に吸い取られて今一!
なので、ティッシュを折りたたんで均等に塗り広げたらグッド!
写真は3回塗り後です。艶々になり、水もはじいて汚れにくくなりました。
メーカーも毛足の短い布で引き伸ばすように塗ることを推奨されているのでマイクロファイバーはダメだったようですが、ティッシュでもいいとなると格段に使いやすさがアップしますね。
ビアンコート
次はビアンコジャパンさんの製品のビアンコートです。こちらは1液型の常温硬化型のハードコート剤となります。空気と接触することで硬化が進むタイプとなりますので、使用中換気を良くするようにしましょう。
30分くらいで乾きはじめ4時間位で歩けるほど固まります。3日で完全に硬化します。
フックモップやメラミンスポンジで2回重ね塗りして施工します。ただ希釈用アルコールで希釈する必要があります。
ビアンコートは色がついているものもあり木材などの補修にはうってつけです。そちらはビアンコートWと言われ艶なしとなります。もう一つアルミ建材を修復できるビアンコートMもあります。
ビアンコートBのレビュー
まず、うたい文句どおりの光沢、そして撥水力はありますね。
アマゾンレビュー星4
2度塗りすれば相当高いコーティングになると思います。
作業面ですが、意外に溶液硬化が早いので、素早く作業しないとトレー内で直ぐに固まってしまいます。
その反面、床に塗布後はべたつき感がなかなか消えずに乾燥するのかと心配になるほどです。
個人的には、最低でも24時間は歩行しない方がいい。それとあまり薄く塗る事に拘り過ぎない方がムラにならないと感じました。
撥水性は完全乾燥するとものすごくいいです。
アマゾンレビュー星5
艶は木材(フローリング材質)だと塗った時の艶はワックス並み、乾いたあとは施工前より気持ち艶がある程度 ステンレス等の艶は乾いたあとでもワックス並みです。
塗るとき塗った後の場所を引っ張ってしまうだけで失敗してしまうのでかなり難しいです。
撥水性がある床用のコーティングはワックスではなかなかないので星5つにしました。
今回ご紹介したガラスコーティング剤の注意点
種類は違うものの上の2つのガラスコーティング剤を使うにあたっての注意点があります。
- 施工中はよく換気をする
- 必ず施工前に試し塗りをする
- 下地の汚れや凸凹の補修などは事前に行う
- 施工後水をこぼしたり雨が当たらないようにする
- 薄く引き伸ばすように塗り、塗り溜まりがないようにする
硬化に必要な条件は違うものの、上記の注意点は同じなのでよく使用中は注意をして施工しましょう。
まとめ
いかがでしたでしょうか、今回はDIYレベルで簡単に仕上げを良くするガラスコーティング剤のご紹介でした。
今まではシリコンコーティングだったりニスであったりと仕上げに使っていましたが、今はガラスコーティングが注目されいろいろな場所に使われ始めています。展示会でも様々なガラスコーティングを勧めている企業が多くなってきました。
ガラスコーティング剤にはありませんが、スニーカーなど布にもやってくれる業者もあるようです。これからコーティングの基本はガラスコーティングになっていくのではないでしょうか。