田んぼに発生するヒエなど雑草の除草対策とおすすめのアイテム

田んぼに発生するヒエなど雑草の除草対策とおすすめのアイテム

農業の中でもかなりハードな方に入る水稲栽培。プール育苗の苗箱並べ、田植え、溝切りなど様々な体力勝負の作業があります。ただこれだけではなく農作業全体にも言えることですが、育てている作物以外の草の対策もやらなくてはいけません。

そう雑草です

せっかく養分を与えたり、栄養のある田んぼ作りをしても雑草を育てるためにやっているわけではもちろんありませんよね。また成長に必要な養分も雑草の方が基本取っていく分が多いです。そんな雑草についてお話します。

農業資材を扱っている資材店で働く管理人が、様々な農業資材メーカーの方とお話して仕入れた情報や実際に売れているアイテムをご紹介します。

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田んぼに生える雑草と対策

水田に生える雑草として悪名高いノビエをはじめ、イヌホタルイ、コナギ、クログワイ、オモダカなど様々な雑草があります。それらの農薬を使わない対策として

  • 二回代掻き(雑草の根ごと排除)
  • 10㎝以上の深水管理(ヒエの生育抑制)
  • 米ぬか散布(地面の遮光・酸欠)
  • 田んぼと畑を交互に数年づつ行う(それぞれに適した雑草の繁殖抑制)
  • アイガモ飼育(雑草、害虫を食べる)

など様々な方法でみなさん対策をしています。また農薬を使った除草ではヘリコプターやドローンを使った農薬散布が主流となっています。

その中でも特にヒエに困っている方が多いように感じます。ヒエ抜きという専用のアイテムもあるくらいです。

田んぼに生えるヒエとは

よく稲と見分けが使いない!と言われるほど稲にそっくりのヒエ。それもそのはずヒエもイネ科の植物です。ヒエの穂がつくまでは稲と判断するのは相当難しいです。

ヒエは大きくなると除草剤が効きにくくなるという性質があり、成長する前に除草してしまわなければなりません。

しかもヒエは稲より成長スピードが早くどんどん養分を吸っていくため、ヒエの近くの稲と少し離れた稲だと、近くの稲は茎の太さも粒の大きさも小さく穂も半分以下になってしまうようです。

またヒエは害虫であるカメムシの温床となりやすいようで、ヒエが多い水田はカメムシが発生しやすくなり斑点米の原因となってしまいます

ヒエって最悪ですね。

ヒエの対策・深水管理

対策としてはまず上でも書いた、深水管理です。ヒエは芽を出すのに多くの酸素を必要とするため、出芽がしにくくなり、さらに出芽したヒエも生育が抑制される効果があります。

出芽時期頃から深水とするため、出芽しにくくなります。また、出芽したヒエも、軟弱になって生育が抑制されます。ポット苗を使った実験では以下の方法で深水管理をしています。

  • 代掻きは移植の2~3日前後に行う
  • 移植1週間後から4週間にかけて水深を10cmを確保
  • 中干しをして地面の耐力もつける

結果ヒエの発生は著しく減ったと報告があります。

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水田の除草アイテム

実は水田にも専用の除草アイテムがあります。これらは田んぼに特化しているので田んぼで使いやすくできていたり、限定の雑草を抜きやすくなっています。

まずは上でも挙げた、水田雑草の中でも特に大変なヒエには

ヒエ抜刈

腰をかがまずにヒエ抜き取りと刈り取りができるスグレモノです。ただ雑草が小さいとうまく引っかからず抜けないという欠点もあります。

鎌の部分はヒエ・イネが滑って刈り取りができなかった。
稲刈り鎌のように刃がギザギザになっていれば引っかかって切れると思いました。
別の使い方を考えます。

楽天レビュー星3

腰を曲げずに済むので、身体が楽です。

少々横にあるヒエも、ちょっと手を伸ばすと簡単に取れるので良いですね。

楽天レビュー星4

水草カッター

水田の中をかき混ぜ雑草を浮かせ、切って除草できます。刈払機に装着して簡単に稲株を傷つけず除草ができます。

大変重宝しています、よく草が刈れます。ただあまり回転が速いと潜ってしまい、調整がやや難しい

モノタロウレビュー 星5つ

購入前、ほかのレビューではすぐ潜り込んで使い難い内容のものもありどうしようかと悩みましたがそこは経験第一ということで買ってみました。確かに土の中に潜り込もうとしますが十分目的は果たせます。というか手作業で草取りをすることを思えばむっちゃ楽です。スイスイ作業が進むというと少し表現は違いますが使い物には十分なります。価格も安いし、傷んだらまた買おうと思います

モノタロウレビュー星4つ

中干しの達人

刈払機につけて株間15cm以上の田んぼに最適です。 稲を守りながら稲間の除草に抜群の効果を発揮!

軽く扱いやすいが地面に刺さるようになってしまい前進しずらい。滑るように工夫する必要がある。少し浮かすように刈ると根元まで切れない。何回も繰り返しながら進めば良いがこれでは効率が悪い。アイガモンの方がはるかに効率が良い。一番困るのが刈り取ったヒエがチップソーとカバーの間に挟まってしまいいちいち取り除くのも作業効率を悪くする。発想は良いが2800円くらいなら我慢できる商品だと思う。

アマゾンレビュー星3つ

雑草が長いと 詰まるから 短い時にバッチリ

アマゾンレビュー星5つ

刈払機用アタッチメント水田カルチ ATC-315S

こちらは水中の微生物や稲の根に酸素を送り込み活性化させ、さらに除草もするという画期的なアイテムです。山形の有名農業資材メーカーの美善さんが農業従事者の声を集めて作ったアイテムになります。除草剤の節約にもなります。

これで週1くらいの割合で水を撹拌し除草し水を濁らせることで、雑草の光合成を邪魔し生育の阻害にもなります。ただ5㎝以上伸びてしまった雑草を刈ることはできないので、あくまで早めの阻害と除草という形で使います。

  • 付属のスプライン(回転軸)アダプターの形状が適合する
  • パイプ径が24mm~26mmである

上記の2つが取り付ける条件となっていますのでよく確認してください。

美善さんHPより
美善さんHPより

あめんぼ号

こちらはかなり高価ですが、非常によく売れています。繁忙期には在庫がなくなることもしばしばあります。こちらも山形の資材メーカー美善さんのアイテムです。

稲を傷めず条間・株間を除草し、水面下の見えない草も叩きます。また軽トラに折りたたんで載せられるので持って移動がしやすいです。

4条用から8条用まであり田んぼの大きさから選べます。

  • 田植え後3~7日で水面下の除草が可能
  • 初期雑草を駆除する事ができるので以後の発生を抑制

以下の動画を見るとわかりやすいです。

あめんぼ号のHPにはパーツやオイルの交換方法まで書かれており、このアイテムにかける情熱を感じます。

美善さんHPより

まとめ

稲の生長の阻害や実際に刈り取れる穂にもかなりの影響が出てくる雑草。それらの対策は絶対にしていかねばなりません。上記は基本的に有機栽培、無農薬に特化してアイテムをご紹介しましたが、もちろん除草剤を使っている農家もたくさんあります。

ただ除草剤は結構難しく勉強が追いついていないので、また色々情報を仕入れたりできたら記事を書いていけたらとおもっています。

それでは良い農業ライフを!

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