
農業をやっている方の中にもビニールハウスでの栽培を行っている方は数多くいらっしゃいます。ビニールハウスを使うことで雨風から作物を守ったり、極寒の中で温室化させることで作物を育てることもできます。
そんな便利なビニールハウス栽培ですが、夏などは逆にサウナのように熱くなることが多々あります。また空気の流れが悪いため湿度なども変動が激しくなりがち。
そんな温度や湿度管理にはビニールハウスの換気を行いますが、その換気方法が今回のお話。みなさん一体どんな換気方法でおこなっているのでしょうか。また換気をお助けするアイテムのご紹介も。
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ビニールハウスの換気
ビニールハウスの換気方法は大きく分けると次の4つに分かれます。
- 入り口全開
- サイドのビニールをたくし上げる
- 換気窓を設置し開放する
- 換気扇での換気
換気扇以外はどれも人間の手で行うため、非常に大事な作業ではありますが、とても面倒な作業でもあります。じゃあしなくていいんじゃ…なんで考えてはダメですよね。でもどうしてダメなのかってわかりますか。
ビニールハウスでの換気の必要性
簡単にいうと湿度や温度が作物に影響が出るからです。
植物は適度な湿度で養分を吸ったり光合成をしたりして成長しますが、乾燥状態だとどちらもしなくなります。つまり生長が乏しくなってしますのです。そのため空気が循環しにくく夏場などは高温乾燥状態になりやすいハウス内では注意が必要となります。
また生長の他にも高温障害や病気・害虫の発生、働いている農家さんの熱中症なども引き起こしやすくなります。ですので、適切な温度・湿度管理がビニールハウス栽培に必須になってきます。
ビニールハウスの換気の方法
入り口やサイドのビニールのたくし上げ

こちらが一番一般的で簡単な方法となります。天井のビニールを巻き上げ機などで巻き上げてたくし上げます。手動でたくし上げる人たちもいますが、流石に手間を考えると巻き上げ機を使うのが一番です。
巻き上げて開放した部分に防虫ネットなどを貼るのも忘れずに!
- 基本的にはサイドに張ったビニールを切り取りビニールバーを取り付けて、そこに被覆スプリングなどでビニールを張っていきます。
- 次にパイプと巻き上げ機を設置し巻き上げパイプをつかって巻き上げる。
ビニールハウス用換気窓

こちらはビニールハウスに窓を設置する方法です。元々できている窓枠セットを設置することで家の窓のように簡単に換気が行なえます。防虫ネット付きのものも多く、施工もジョイント金具を4つ付けて簡単施工のものもあります。
ビニールハウス用換気扇

こちらはビニールハウスの中に換気扇を取り付ける方法です。基本的に電力が必要ないものがほとんどで、施工も思っているより簡単に設置ができます。取り付ければ気圧によって自動的に換気をしてくれるので手間も殆どかからないというすぐれものです。
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まとめ
ビニールハウスには作物を一年を通して栽培でき、収穫時期もコントロールしやすく雨風や虫の被害を受けにくいというメリットはありますが、栽培コストや病気などが広まりやすい労力がかかる、コストも掛かるというデメリットもあります。
換気もビニールハウスならではの対策となります。ご紹介したもの全部つけるのも手ですが、自動的に換気をしてくれるものもあるのでできるだけ手間を避けれるように換気扇を設置をおすすめします。
とはいえ、ほったらかしにはもちろんできないのでもしもの時に安心程度となります。巻き上げ機にもハイパワーで簡単に巻き上げられるものもありますので、時間や労力を少しでも減らすために導入を考えてみてはいかがでしょうか。