作物を育てるのに一番大切と言われ、最近再度注目されている土作り。その土作りをするために様々な土壌改良材と言われるものが各メーカーより発売されています。以前こちらでもご紹介したカルスNC-Rなどもそれになります。
→今さら聞けない話題の土壌改良材カルスNC-R!効果的な使い方
今回は土壌改良材としてよく用いられる堆肥であるバークを使ったバーク堆肥についてお話します。牛糞堆肥や腐葉土と並んで聞くと思いますので馴染み深いでしょう。
そんな有名なバーク堆肥とはどんなものなのか、メリットとデメリット、使用方法やおすすめなどをご紹介。年間数多くの農業資材メーカーの方とお話する機会の多い管理人が、そこ中で得た情報や聞いたことを元に自身が働く資材屋での売上なども考慮にいれお話します。
バーク堆肥とその使い方
バーク堆肥とはバークと呼ばれる樹木の皮を発行させ有機物を混ぜて堆肥にしたものです。腐葉土や家畜のフンでよく使われる牛糞などの堆肥と比べて繊維が多く
- 土壌改良材
- マルチング材
として使われています。基本は土壌改良材として使われますが、マルチング材としても使われることがあります。
土壌改良材としては
- 土をふかふかにする
- 連作障害
などの効果があり、そうなることでの詳しい説明をメリットとデメリットでお話していきます。
土壌改良材としてのバーク堆肥の使用方法
土壌改良としてよく使われるバーク堆肥ですが、作物を育てる土壌改良だけではなく、お庭の花なども育てる土の改良としても使われます。
作物育成の土作りとしては10リットルの土に対してバーク堆肥を20%ほどを土の30-50cmほどを全体的に耕すようによく混ぜます。その際バーク堆肥は栄養分がほとんど含まれていない為、土下40~50cmくらいの場所に肥料を撒いておくのも有効です。また下で説明しますが牛糞と混ぜて使う方法も一般的です。
微生物がゆっくり活動をするため、効果が遅く、植物を植える2週間位前には土を作っておきましょう。
庭造りなどでは水分着くなめの砂質の土の土作りにいいとされています。同じく下に油かすなどの肥料を軽く混ぜて置きましょう。
マルチング材としての使用方法
土の上にマルチング材として敷くことで土の乾燥防止が期待できます。
使い方としては5~8センチほど敷き詰めることで乾燥を防ぎ、一定の水分量を保つことができます。また雑草の発生の抑制にもなります。
ただ薄くしすぎたり、厚く敷きすぎると効果がなかったり、土が蒸れて病原菌の発生の源になってしまうこともあります。マルチング材として使うときは植物の根本の周り3センチほども敷き詰めないで土をむき出しにしておきましょう
バーク堆肥の作り方
バーク堆肥を作っている人も数多くいます。枝切りの際にでた大量の切った枝をチップ状にして使っているようです。
- 枝をシュレッダーでチップに
- 容器に入れチップを敷く
- そこに米ぬかを投入しよく混ぜる
- またチップを敷いて、上に米ぬか投入
- そのようにチップを敷いて米ぬかを入れよく混ぜるを繰り返す
- 上から押さえつけるように踏みつけチップ同士を密に
- 少し水をかけ蓋をしておいておく
- 1ヶ月に1回くらい混ぜて様子を見る
買ったほうが早く、高いものでもないのでコスパもいいですが、もし枝切などで枝材が大量に出る方は試してもいいかもしれません。
バーク堆肥を使うメリットとデメリット
バーク堆肥は簡単に言うと微生物を活性化し土壌を改良していく資材です。それにより
- 様々な微生物が増える
- 保水性と肥料の保持力増加
- 土壌改良期間の効果が長い
という効果が期待できます。詳しく説明していきます。
それぞれの効果
微生物の多様化により土壌が改良され根圏微生物や有効菌が活性化し、連作障害や病害虫の発生を防止が期待できます。またこれ以降の効果もすべて微生物によるもののため非常に大切な効果です。
保水性・保堆の向上は、植物が微生物に分解されて小物の集合体の土(団粒構造)土になるため、通気性がありフカフカになります。またそのように作られた土には水の保水性や養分のの保持力もあり作物を育てやすい土になり、さらに不要な水分は排出する排水性も高まるという効果があります。
そしてその土壌改善の効果が継続します。元々バークチップ自体が微生物分解されにくく時間がかかります。そのためゆっくり分解され、その間は微生物の活動が活発になる為、土壌改良の効果が長続きするという原理です。
バーク堆肥の欠点とは
そんな欠点がなさそうなバーク堆肥ですが、与えすぎてしまうことでデメリットもあります。微生物は窒素を使って活動するため、植物に必要な窒素がなくなってしまう窒素欠乏症が起こりやすくなってしまうというものです。
対策としては過剰に堆肥を与えないようにし、窒素肥料も加えて与えるようにしましょう。
バーク堆肥と腐葉土・牛糞堆肥との違い
堆肥と言われて有名なものはバーク堆肥以外に
- 腐葉土
- 牛糞堆肥
があります。それぞれのバーク堆肥との違いについて説明していきます。
腐葉土とバーク堆肥の違い
腐葉土は広葉樹の落ち葉から作られるバーク堆肥と同じ植物ベースの肥料分が少なめの堆肥となります。腐葉土はやや荒い作りなため通気性や水はけはバーク堆肥より優れています。
牛糞堆肥との違いと混ぜての使い方
牛糞はその名の通り牛のフンをベースにおがくず、籾殻などを混ぜて発行させたもので、堆肥の中では一番有名だと思います。バーク堆肥に含まれていない窒素・リン酸・カリウムなどもバランスよく含まれています。
そのため牛糞とバーク堆肥を混ぜて使うことも多いです。お互いをうまく補っている牛糞とバーク堆肥は元々混ぜたものも売っていたりもします。
ただその際は完熟の牛糞を使いましょう。未熟のものですと有毒ガスが発生する可能性がありますので良く選ぶことが大切です。
おすすめのバーク堆肥
ここで人気のあるバーク堆肥をご紹介していきます。どちらも評価が高くこだわりを感じるバーク堆肥で園芸から農家さんまで幅広く人気があります。
圧倒的支持!金のバーク堆肥
圧倒的支持を得ているカネアさんの金の土シリーズのバーク堆肥です。一年半切り返しを何度も繰り返し丁寧に発行させた天然有機発酵で、鶏糞や牛糞など動物性のものは一体入っていません。
完全国産で100%植物性にすることでフンに含まれる余計な塩分が残っていないのが売りで、家畜のフンを使用してないのでペットや子供にも優しい物となっています。
ファンも多くリピートしてる方がかなり多くいらっしゃいます。
レビュー
2022年の秋から竹内孝功さんの{これならできる!自然菜園}の本を参考にしながら使ってみました。これはすごい効果ですね。のらぼう菜で使用した畝と未使用の畝を比べると勢いが雲泥の差が出ました。
楽天星5
使った畝の方が収量は断然上です。ブロッコリー(ドシコ)も収穫が止まらないほど収穫できています。
キャベツ、ソラマメもよく育ちました。
虫等もあまりつきません。おすすめです。
春さきにこちらのバーク・もみ殻燻炭を入れMK研究所の土壌菌を撒きました。
無農薬でじゃが芋を育て、思っていたよりも大きくたくさんの収穫量でした。
掘り出すときに土の中にバークやもみ殻燻炭が見えました。化学肥料などでお疲れの土でしたのでできないのでは?と途中 心配でしたが良質な堆肥や土壌菌のおかげでできました。
小さな畑を借り家庭菜園を始めましたので安心で安全ということでこちらのバークを使わせていただきました。
楽天星5
農園に持っていったところカネアさんの土や堆肥は人気で皆さん使っているとのことでした。
土壌菌と一緒に鋤きこんで半月ほどたちましたので畝を立てました。
近いうちにじゃが芋を植えます。
まだ、育てはじめていませんが安心、安全ということでありがたいです。
間違えて3袋で注文をしてしまい慌てて追加の注文を電話でしたのですが、問題なくご対応していただいて助かりました。
秋冬野菜がよく育ちました
楽天星5
昨年秋に貸し菜園の区画を借り換えたタイミングで、土づくりのためにこちらの堆肥を初めて利用しました。おかげさまで今シーズンは白菜、キャベツ、ブロッコリー、ほうれん草といった野菜が健康によく育ちました。水はけがあまり良くない土なので、夏野菜にもこちらの堆肥を使って健康に育てたいなと思います。
バーク堆肥 土乃素1号
愛媛の良質な針葉樹皮を100%使用し2~2年半の時間を掛けて作っています。日本バーク堆肥協会の品質認定も取っているもので、放射性物質の測定もしている安心できる堆肥です。
レビュー
今回は天地返しをしてふかふかの健康的な土にリサイクルするために、リピート購入しました。12月現在ミニ青梗菜。リーフレタス、ニラ、シュンギクや二十日大根をプランターにビニールがけして栽培。もう3年培養土を購入していませんが、バーク堆肥のおかげでうまくリサイクルできてます。おかげでおいしい無農薬野菜が楽しめる。ありがたいです。
楽天星5
ふかふかの堆肥に感動してリピート購入です。
楽天星5
購入後のメールにもその旨のメッセージがあり
顔の見えないネットショッピングですが
安心できるショップさんです。
今までいろいろなバーク堆肥を試しましたが
ふかふかで扱いやすく バラの調子も良いです。
花壇の用土やバラのマルチングに大活躍の素晴らしいバーク堆肥です。
3回目のリピートです。
楽天星5
長年手入れをしていない庭の土壌改良に漉き込んでいます。
今回は冬に向けてマルチング用に購入しました。
重いものなので、ネットで買えて配達してもらえるのは本当にありがたいです!
安心して使えるバーク堆肥ですので、また購入させてもらいます!
神々の土 サンヨーバーク
こちらは広葉樹皮のみを厳選して使ったバーク堆肥です。2年間熟成し12工程もありじっくりと仕上げられています。作られている森土蔵という場所は、古くから神々が宿ると言われた深い森に育った土がある場所です。そこにある土醸造所で仕込まれた堆肥には同じく神々が宿るとされているそうです。
レビュー
9年目の庭
楽天星5
これを使ってからは
6年くらいでしょうか
まあ 土の中がにぎやかです
元気なミミズをはじめ
いろんな生き物が
ますます元気な土にしてくれています
おすすめです
主にバラ栽培に使用しています。今年初めの大苗植え(鉢植え)に赤玉土:3、このバーク堆肥:2、もみ殻くん炭:1、中和ピートモス:1、パーライト:1で初めて使用しました。またシーズン途中で買った鉢植えの鉢増しにも使っています。現在25鉢程ありますが、育成はどれもとても良いです。地植えには表層を3~5cm程掘り起こして混ぜ込んでみましたが(植え込みのときにはこの商品知りませんでした)、時間がたっても表面がふかふかで水はけも良く、とてもいい感じです。もちろんバラも元気です。今回鉢植えのマルチングのために追加購入しました。マルチングにもとてもいい感じ。バラ栽培には間違いなくお勧めです。
楽天星5
庭に園芸家さんに やまぼうしを植えていただいたのですが なんとその時一緒に持ってこられたのがこの緑色の袋でした。
楽天星5
穴を掘ってやまぼうしを入れた後 緑色の袋からサンヨーパークを出し周りの土と混ぜながら土をかけていくではないですか!
届いて2日目の出来事だったのでびっくりでした。
プロも使っているサンヨーパーク!(むしろプロの方の為の物ですよね(笑))
きっとやまぼうしも立派に育つことでしょう!
葡萄の木の根元にも赤玉土と混ぜたものを足してやりました。来年の葡萄がなるのが今から楽しみです。
まとめ
今回は土壌改良材の中でも有名なバーク堆肥に絞ってお話しました。バーク堆肥は
樹木の樹皮と有機物を混ぜた
堆肥でそれ自体にあまり肥料成分は含まれていませんが、土壌改良材としてやマルチング材としてよく使われています。バーク堆肥をつかうことで
バーク堆肥のメリット
- 様々な微生物が増える
- 保水性と肥料の保持力増加
- 土壌改良期間の効果が長い
という効果が期待できますが欠点として土壌の窒素を使いすぎてしまう窒素欠乏症が起こりやすくなります。
肥料成分が少ないため、牛糞堆肥と一緒に使われることも多く、元々混ぜられたものも売っています。庭の土壌改善にも使われ、砂質の土への保水目的として混ぜて使われます。
他にも土壌改良材は最近注目を浴びているので牛糞堆肥や腐葉土についても記事を書いていく予定です。