今回はロングスケートボードで遊ぶにあたって絶対必須のロングスケートボードのデッキ、つまり板について掘り下げてお話してみようかと思います。ロングスケートボードのデッキを作っているメーカーは沢山ありますが、それぞれの板には特徴があったりします。ちなみの有名なロンスケデッキのブランド紹介はこちらの記事へ
今まで僕が使ってきたブランドは
- Majutsu(フランス)
- Sinple longboard(オーストリア)
- Timber Longboard(オランダ)
の3種類です。すべてヨーロッパのメーカーなので次は台湾や韓国のロンスケデッキを買ってみたいのですが、とりあえず持っている3つのデッキの比較を今回していきたいと思います。
ロンスケを初めて3年間ほぼ独学でロンスケをやってきた管理人が自身の失敗や経験を元にデッキの違いについて書いていこうかと思います。これを読めばこの3ブランドの3つのデッキについてはもちろん、ボードごとで結構な違いがあることもわかると思います。
3ブランドのメーカーのデッキスペックを比較
僕が買ってきたデッキですが、ブランドでもいくつかデッキの種類がありその中でも
- Buto Carbon Flex2(Majustsu)
- Edina Light(Simple Longboard)
- Kiwi(Timber Boards)
の3つになります。ちなみに現在マジュツのブトーカーボンは廃盤になっていて今メーカーサイトでは手にはいりません。フレックスはマジュツとティンバーボードはフレックスを2にしたのですが、シンプルボードはライトつまりフレックス1をオーダーしました。適応体重からすると僕は1になるのですが、やはり以前マジュツのスタッフや台湾のボードショップスタッフに聞いたとおり男性ということで2がしっくりくることも気づきました。
ではまずメーカーが出しているそれぞれのボードスペックを比較してみましょう。
Buto Carbon | Edina | Kiwi | |
全長 | 120cm | 118cm | 119cm |
板幅 | 22~23cm | 21.5~23cm | 22.3~23cm |
ウィールベース | 78cm | 73.5cm | 74.3、77.7、80.7cm |
キック長さ | 11cm | 12.5cm | 13cm |
重量 | ? | ? | 2.1kg |
正直に思ったことを言うと、それぞれ大きくは変わらない感じがします。
重量はKiwi以外メーカーサイトには書いてなかったのですが、基本的に全部同じ感じです。Kiwiが一番大きい割には軽い感じが少しします。またマジュツのブトーはメーカーサイトに表記がなく実際に測ってみたので少し誤差があるかもしれません。キウイはウィールベースの距離がトラックをつける場所によって変わるので3つあります。
ただコレを見るとマジュツのボードが一番長く感じますが・・・
実際にそれぞれのボードを並べて比較
上のスペックをみながら今度は実際にデッキを並べていってみましょう。
実際に並べて写真を取るとマジュツは年季が入って多少ボードが削れていますがキウイが一番大きく感じます。なぜでしょうか、調べてもわかりませんでしたがもしかしたらメーカーによって測り方などが違うのかもしれません。
一番大きく感じるキウイにシンプルボードのエディナを重ねてみるとこんな感じ
最大幅と最小幅こそほとんど一緒ですが、長さなどはかなり違います。そして板を横から見た比較はこちら
横から見てわかるのはコンケーブと言われる板の曲がりとキック、つまりノーズやテールの反り具合です。そしてロングスケートボードはサイドの縁の曲線具合もあります。
コンケーブとサイドの縁の盛り上がりでダンシング向けかフリースタイル向けかわかる
Majutsuのデッキはコンケーブはしっかりあるものの全体的にペタッとした感じになっています。シンプルボードのエディナはキックが少し上がっている印象。そしてキウイはキックが反り上がっていてサイドの縁も中央が盛り上がっています。エディナもそうなのですがサイドの縁が盛り上がっているボードがよくあります。キックが反っているほどボードを弾きやすく高く上げやすいそうですが、ただその分フリースタイルトリックは少しやりにくくなるようです。なのでハンドトリック(ケイブマンやペガサスなど)でボードを上げやすいということになるのかな?
横から見てサイドの縁の中央部分が盛り上がっているのがわかりますでしょうか。このような形はダンシングステップが踏みやすいと言われています。ダンシングステップがしやすいというよりは乗りながらダンシングステップを踏んで進みやすいという感じらしいです。
逆にマジュツのブトーのようなフラットなものだとダンシングよりフリースタイル向けで、サイドの盛り上がりがないのでボードがたわみやすく柔軟に感じます。
とはいいつつどちらも慣れればダンシングもフリースタイルも同じようにできるので、そこまで気にする必要はないかなと思います。実際に3つのデッキの乗り心地についてお話します。
3つのデッキの乗り心地
では実際に乗ってみた僕の主観をお話したいと思います。ちなみに買った順番は
- Majutsu・Buto Carbon
- Simple Longboard・edina
- Timber board・Kiwi
です。
その3つのボードのフリースタイルトリックとダンシングステップの感触について説明していきます。
フリースタイルトリックへの影響
まずマジュツからエディナに変えたときは正直すべてのフリースタイルトリックができなくなりました。それほどまでに使い勝手が違いました。上の比較だとサイズ的にも各所大した違いがないのですが、その小さな誤差が大事みたいでノーコンプライ180なども全くできませんでした。
純粋にエディナとブトーだとブトーがかなり重く感じてしまい力の入れ具合が全く違いました。ショビットを例に上げるとエディナはすっと軽く蹴る感じで180度回ってくれるのに、ブトーはピボットを軽く入れながら蹴って180度回す感じです。
ですのでティンバーのキウイを買った際は少しブトーに戻して練習してからキウイに乗ったので、違和感は殆どありませんでした。ただケイブマンなどをやるとやっぱり少し長い!と感じます。キックが反っているからどうとかは正直感じません。
ダンシングステップの違い
ダンシングステップはやはりデッキがながければ長いほどやりやすいと言われています。ただ一番小さいエディナも長いキウイも正直そんなに変わりはない感じはします。ただ先程サイドの中央の盛り上がりの話をしましたが、言われてみるとキウイのボードやエディナはブトーに比べて180ステップなどが体重をかけやすい気もします。
とはいえブトーは他の2つに比べ板がよくたわむので、それはそれでステップしやすい感じはするので要はいろんなボードを使ってみて自分にあったものが一番だという結果に至りました。
まとめ
デッキ選びはロンスケをするにあたって一番悩む部分ではあります。今まで僕が得た知識をまとめると
ダンシングステップを主にやりたい場合は
- 長めのデッキ(身長にもよるが120cm~)
- サイド縁中央部が盛り上がってるデッキ
- デッキテープはなくても問題なし
フリースタイルトリックを主にやりたい場合は
- 短めのデッキ(~120cm)
- サイド縁中央の盛り上がりは特にいらない
- キックは反り返りが激しいものは高く上げるトリックには有利
- 普通のトリックはキックの反り返りはあまりいらない
という感じです。
もちろん僕の意見になるので誰もがそう感じるわけではありませんが、参考にしてみてください。ただデッキ選びは大事ですが、結局見た目で選んで問題はありません。この特徴のある3つのボードどれも最初のやりやすいやりにくいはあるかもしれませんが、色々練習するうちにどんなステップもトリックもボードに慣れればそのボードに合わせたやり方でできていきます。
もちろんロンスケでダンシングをやりたいのにダウンヒル用を買ってしまうと駄目ですが、ダンシング・フリースタイル用であれば見た目で選びましょう。最後に今回3つのボードの特徴をまとめます。
Majutsu・Buto carbon
- 板が弾むので楽しい
- 120cmのメーカー表示だが119cmのティンバーより一回り短い
- デッキテープが他のものと違うデッキテープがノーズ・テールと角4スミに貼ってある
- 他の2つに比べ弾きやすい
Simple Longboard・Edina
- 板が少し硬い感じ
- 小さく小回りも効くのでトリック・ダンシング両方とも平均的にしやすい
- トリックが他の2つより軽い力でできる
- ハンドトリックの際も軽く感じる
Timber board・Kiwi
- 中央の盛り上がりのおかげと長さでダンシングがしやすい
- キックの反り返りでケイブマンなどがよく跳ねる
- 他の2より長いのに思ったより軽く感じる
- ウィールベースの位置を決められる(ほぼみんな一番外側につけてる)
という感じでした。もし同じボードを候補に入れている方はご参考いただければと思います。それでは良いロンスケライフを!