稲の籾摺りをした後大量に残る籾殻。その籾殻をどのように運んでいますか。今回は籾殻を運搬するときにつかう軽トラックやトラックにのせられる籾殻コンテナです。
籾殻コンテナもたくさん種類があってどれを選べばいいのか分かりづらい、違いもよくわかりませんよね。正直どれもそんなに違いがありません。
今回は農業資材を扱う資材屋で働く管理人が、営業に来るメーカーの方や展示会で聞いたお話と資材屋で実際に人気のあるものをいくつか比較していきたいと思います。
もみがらコンテナの種類
籾殻コンテナは大きく分けると次のパターンに分けることができます。
スライド式は使わないときは折りたたんでのせて置けるのが最大の特徴です。そのため軽トラをたくさんの用途に使っている方にオススメで、今は殆どスライド式のものです。
折りたたみでないものは軽くて一人で組み立てや載せたりおろせたりするものがあります。
次は素材でも分けることができます。
こちらは全面メッシュの場合全体からホコリがたくさん舞い困っていた農家さんの声で生まれたものです。どちらかといえば今はこちらが主流です。
基本的には上と後ろの2方向から籾殻の投入ができて、後ろと側面2方向の3面から排出ができるものが今の主流です。
またコンテナを載せられる物によっても分かれます。
以上の条件を踏まえて必要な籾殻コンテナを選んでいく必要があります。
人気もみがらコンテナ
出だしでも言いましたがほとんど比較と言ってもどれがよくてどれが悪いという差は殆どありません。お好みのもの、上で載せた種類、そして軽トラかトラックかで選んでいただければ大丈夫です。
ホクエツ もみがらコンテナ
農業資材の有名メーカーホクエツさんのもみがらコンテナです。
シートタイプは側面がシート、上部がメッシュのホコリが舞わないタイプですがスライド式ではありません。ただフレームはアルミフレームを使っているため一人でも載せおろしが簡単です。フレームの組み立ても工具が必要なしのらくらく組み立て。
実は替えシートだけでも販売しているため、シートだけが駄目になっても変えることができるという経済的で嬉しいコンテナです。軽トラの4反用とトラック用の6反用があり運び出す籾殻の量で決められます。使う際は別売りの籾殻投入管を忘れずに
スライド式でもないのに一番人気のもみがらコンテナです。
レビュー
ため込むことなく作業がはかどります。 購入は昨年でしたが、今まで山積みしていた籾殻をそのまま処理することが出来作業効率が上がりました。
楽天レビュー 星5
良いのだが・・・ 製品が届き早速アルミポールで出来ている支柱を組み立てた。強度はこんな程度で十分と感じつつ、組みあがったフレームにシートを被せる。内部の紐で何点か支柱材と結んだ。先行して届いていた投入管を取り付けてコンテナが完成したのでコンテナ固定にサイドを紐で緊結したが????これではサイドから籾が出せないではないかと思う。投入管の固定支柱と管の接続がプラスチックの拡張材では作業中はずれてしまうのではと思い私は座金をかませビスとナットで固定した。安心感があり使用中に外れる事はなかった。ふと思ったのだがカバーのシートは何年使えるのか?穴が開いたとき等はカバーだけを販売して頂けるのか?少し心配になってきた。
楽天レビュー 星4
組み立て、分解がとにかく楽! 軽いので、組み立てと解体が楽です、軽い分のデメリットあり
楽天レビュー 星4
荷台にしっかり固定が必要。
使用者の年齢から使いやすさで納得です。
笹川農機 もみがらコンテナ スライドエックス
こちらは笹川農機という農機具メーカーのもみがらコンテナです。3反から6反用まで選べる選択肢の多さが嬉しいコンテナです。
スライド式で前後に折り畳めるので、使わないときや急遽なにか乗せる場合にスライドさせればスペースを簡単に確保できます。また組立不要の一体型なのも楽ですよ。
側面シートの上部がメッシュ式たタイプで、こちらもホコリが舞いません。
レビュー
今までは袋だったので、格段に便利にはなりました。トラクター用みたいに大きくなく折りたためるのは、保管も含めてよかった。排出はそれほどスムーズではなく、かき出す必要がある。スライドしていけば楽とのことだが足が滑らず力が必要。来年は足にキャスターを付けてみようと思っている。
楽天レビュー 星4
今まで使用しているものは組み立て式でトラック荷台からの積載が結構手間でしたが、この商品は折り畳み式ですが意外と頑丈そうです。この秋に使用するのが楽しみです。
楽天レビュー 星4
値段は高いですが、網袋で軽トラに何回も積み下ろしする手間と今後何年かの使用頻度を考えると切り替えてもよい商品です。中規模農家さんに効果有りだと思います。
楽天レビュー 星4
イガラシ機械工業 もみがらコンテナ ホロコン
こちらも農機械で有名なイガラシ機械工業さんのもみがらコンテナです。イガラシ機械工業は全面メッシュタイプと側面シート上部メッシュタイプの2種類が出ています。シートは耐候性のある高級生地仕様。
特にスライド式はスライド自体は他と一緒なのですが、後ろから1柱ずつ畳めるタイプのため籾殻が満杯に詰まっていても、後方から 籾殻を排出した分後方の支柱より順次縮めることができ、人がコンテナの中に入らなくても効率よく作業ができる優れもの。
またイガラシ機械工業の面白いところはトラック・軽トラ用だけでなく動力運搬車用のもみがらコンテナもあるというところ。
レビュー
秋は毎年ヌカを袋に詰めて大変でしたが、今年は籾殻コンテナで楽をさせてもらいました。3か所チャックがあって便利でしたが、どうせなら4か所あれば良いいのにな~と不思議に思いました・・・強度の関係でしょうか?パイプの組み立てと差し込みは簡単で良かったのですが、パイプの差し込みがトラックから下す時にすぐに外れてしまい下の繋ぎ目部分をガムテープで巻いて固定しました。何か良い方法があればな~と思いました。
楽天レビュー 星4
説明書に少し不安は有りましたが、組み立ては簡単でネットもしっかりしており 使い勝手が良いです。
ヤフーレビュー 星5
ケーエス製版 もみがら運搬コンテナ
こちらも有名農機具屋のケーエス製版のもみがらコンテナとなります。こちらも全面メッシュと側面シート上部メッシュの2タイプ出ています。
サイズは3~5反用があり、5反用は普通トラック用となっています。2タイプとも簡単組立ができるコンテナになっています。
こちらも4反用が替えシートと替えメッシュがあるため経済的!
レビュー
上部からの籾殻の搬入でしたが、網目が細かく外へのゴミの吹き出しが少なく良かった!ただ、下側が固定されていない為、何らかの工作をしないと、幾らか籾殻が溜るまで外へ吹き出す可能性あり!
楽天レビュー 星4
今まで、もみ殻を袋や手作りの籠で運んでましたがこれなら設置も簡単で収納も場所を取りません。少し高いですが満足するものでした。
楽天レビュー 星5
まとめ
今回は知る限りのもみがらコンテナの比較をしてみました。
ケーエス製版にホクエツ、笹川農機、イガラシ機械工業など有名農機具メーカーが作っているコンテナなため、どれが一番というのはありません。
一番自分にあったものを選びましょう。籾殻といえば燻炭器にかけてしまうことが多いと思いますが、こんな面白い動画を見つけました。
もちろん肥料にすることもできるので全部捨てる人もあまりいないかもしれませんが、この動画よりもう少し高く、そして実用的に買い取るところがたくさんできればいいですよね。
農家さんはもう少し儲かって然るべきだと僕は考えているので、早く農家に有利な時代が着てほしいものです。