草刈はもちろんDIYでの木材加工、鉄の棒や石膏ボードなどを切断するときに使うチップソー。切断するときに使う刃なのは知っていても、いざ買うとき、または交換するときに何を買えばいいのかわからないなんてことありますよね。
今回はそんなチップソーの基本を少し知っておきましょうというお話です。サイズに刃数、厚さなど見るところは意外と多いもの。
チップソーとは何か?から種類など多くの農業資材や建材を扱う資材屋で働く管理人が、各メーカーの営業さんから教えてもらったり学んだことを公開します。
チップソーとは
これを見ていただけばわかるように簡単に言えば、丸ノコです。草刈り用、木工用など機械に取り付けることにより、対応しているものを切断するカッターといったところでしょうか。
ソーは英語でノコギリの意味がありますよね。じゃあチップって?チップは刃先についている部品のことです。部品と言っても同化しているので刃先の形状と考えたほうがわかりやすいですね。
その形状によって切断するものや機能が変わってきます。
チップソーの選び方【サイズ、刃数】
こちらを見てみてください。
255mm x 40P
という表記がありますよね。感の言い方ならぴーんとくるかもしれませんが、これは「外径」と「刃数」です。大抵はこの2つが書いてありますので、まずここを見てみましょう。
次に見なくてはいけないのが、「厚さ」と「穴径」です。大々的に書いてあることもありますが、大抵は商品説明をみてみると書いてあるレベルです。
厚さはもちろんチップソーの厚さとなります。穴径は使う工具に取り付けるための穴のサイズになります。20mmとか25.4mmが多いです。
サイズと刃数によるメリット・デメリット
もちろんつける機種の対応が一番ですが、いくつか選んで付けれる場合は
大きいものほど一度の多く切断でき作業効率が上がりますが、チップソーは金属なので重くなります。軽さを重視したい場合は小さいサイズを選びます。
また刃数は少なければ少ないほど、短時間で多く切断でき厚い素材も切れやすくなりますが、反面切断面が荒くなり、バリが出たりキレイに同一の背丈に切断できなかったりします。
刃数が多いと、今度がきれいな切断面に仕上がり、薄いものの切断に適しています。切断するときに対象物が暴れにくい、キックバックしにくいといった特徴もあり使いやすいですが、切断するまでの時間がかかります。
チップソーの選び方【切断する素材の種類】
正直選び方というよりも使う機種によってと切断するものによってと限定されます。主に
- 木工用
- 金属用
- サイディング用
- 石膏用
- 草刈り用
この5つのどれかに当てはまります。
木工用チップソー
基本的に元々使っている機種についていたチップソーと同じ外径のものしか選べません。ですので、使用している機器のチップソーの外径サイズは覚えておきましょう。
また刃数は39以下から100以上のものまで様々あります。ただ基本的によく出ているサイズで、使っている方が多いのが52Pの刃数となります。使っている人からすると一番バランスのいい刃数のようです。
ちなみに上の写真は1.5が厚さとなります。
金属用チップソー
今度は金属用チップソーです。こちらは「金属」という大きな範囲でのカテゴリとなりますので、まず自分が切る金属の種類によってチップソーを選ばなくてはなりません。
一口に金属と言ってもアルミ・鉄板・ガルバリウム・ステンレスなどがありますので間違えないようにしましょう。
またこちらも機種に元々ついていたものと同じ径の物を選ぶ必要があります。そして何より「切断可能な厚み」を見る必要があります。厚物用でもない限り1~5mm程度の板の厚みまでしか切断できません。
サイディング用チップソー
こちらは窯業用と金属用の2種類に別れます。窯業用では「オールダイヤチップソー」、金属サイディングでは「超硬チップソー」を選ぶのが基本となります。
オールダイヤチップソーは刃数が8・10・12の3種類だけとなっていますが、ダイヤとあるだけあって高価なチップソーとなります。8Pと10Pでどっちがいいのかという論争をたまに聞きますが、営業の方いわくそれぞれの良さがあり、特にどちらがどうこうということはないようです。
石膏ボード用チップソー
こちらは基本的に100mmと125mmのサイズしかありません。機種にあったサイズを選びましょう。
実は木工用チップソーでも石膏ボードは切れてしまいますが、切り口が荒くなり結果カンナなどでキレイにするという手間があるので、最初から石膏ボード用を使ったほうが得策です。
草刈り用チップソー
こちらは草刈り用のチップソーとなります。草刈りといっても雑木や竹、雑草など種類がありますので、刈るものに沿って選びましょう。
基本的に刈払機につけて使うため、重さがダイレクトに体に負担になるため、軽量設計されているものがよくあります。サイズは230mmか250mmの2種類で使う刈払機にあったものを使いましょう。
一般的に刃数は30~40が雑草用で60以上のものが雑木・竹用となっています。
草刈の注意点などはこちらにまとめてありますので、どんなチップソーを選ぶかなどの参考にしてみてください。
まとめ
今回は大まかにチップソーのサイズや刃数、そして切断するものの種類別のチップソーの特徴について記事にしました。
もう少し色々勉強したり新しい情報などが入ってきましたら、それぞれの種類をも少し掘り下げて記事にしていこうかと思います。
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