5月くらいから全国各地で一斉に準備や作業が始まる草刈り。炎天下の中で機械を振り回す作業は地味ですが、かなりの重労働です。
そんな草刈り機は一般的に草刈り機(刈払機)を使って作業をします。ただ草刈機で使うチップソーはナイロン製の刃もありますが、基本は刃物です。
草刈りの季節はそんな刃物による事故がおおくなります。刃物を扱っているのですから身体が切れてしまったり、最悪なくなってしまったり。草刈り機は不安定な状態で刃を振り回し、体制も崩れやすいため事故は起こりやすくなります。また炎天下で意識がボーとしてしまうこともあります。
今回はそんな草刈り時の安全対策や事故防止に役立つアイテムのご紹介。多くの農業資材を扱う資材屋の管理人が、各メーカーや代理店などから聞いたお話やおすすめされた商品などをご紹介します。
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まずは確認刈払い機での草刈の基本
実は刈払機で草刈りをするのには資格が必要だと知っていましたか。個人的に使う場合はいらないのですが、講習を受けることが推奨はされています。WEBでも受けることができるので安全のことを考えれば受けておきましょう。
まず基本的な刈払機の持ち方は
- 肩掛けバンドを必ずかける
- 刈払機は体の右
- 15m以上人から離れる
これらを必ず守りましょう。こちらの動画を見るとわかりやすいです。
できるだけ楽に刈ろう!刈払機の使い方のコツ
刈払機の使い方間違っていませんか?ここでは簡単に刈払機での草刈りをできるだけ楽にするためのコツをまとめてみました。幾つ知っていましたか?
刈払い機を楽につかうコツ
- 刈払機はそんなに振らず肩幅くらいに小刻みに動かして刈る
- 硬い草はチップソーの回転数を上げて刈る
- 大きな草は2段階で刈る
最初は元気があるのでできるだけたくさん刈ろうと刈払機をつい大振りして体力を消耗しがちですが長い目で見ると実は小刻みに小さな動きで刈っていくほうが早く体力も持ちます。
ついつい硬い草も力を入れて刈り取ろうとしがちですがちょっと刈払い機をいじって回転数をあげるだけで体力を消費せずに刈ることができます。炎天下でやることも多いためなるべく体力は温存しましょう。
高い草も真ん中でまず刈り、それから再度根本を刈る2段階にすると実は一回で刈るより楽に省エネで刈ることができます。
他にも安いチップソーでもちゃんと研いで使うだけで驚くほど作業効率が上がります。結構面倒でチップソーを研がない方も多いですが軽く研ぐだけで作業効率が上がるので試してみましょう。また人気のチップソーを使うと効率もかなり上がります。農家さんが考案したこちらのチップソー低速で驚きの切れ味なので疲れにくいというものがあります。
詳しくはこちらの記事で紹介しています⇒おすすめの刈払い機につける草刈用のチップソー刃岩間式【安全・スムーズ・切れ味よしの最強の刃】
草刈り機(刈払機)を使って草刈りをする時の危険要素
刈払い機を使って草刈りをしている時は大きく分けると以下の危険性があります。
- 法面など足場が不安定な場所で作業を行うため姿勢を崩しての転倒
- 刃の回転による小石などの飛散
- 刈っている最中に大きな硬いものに刃があたり、反動で刃が跳ね返りアシなどに当たり切ってしまう(キックバック)
- 刃の回転部になにか挟まり取ろうとして刃が再回転し切ってしまう
どれも病院行き確定か、最悪の場合死亡事故となってしまう恐ろしいものです。ですので、草刈り機をつかって草刈りをする際はそれらの対策をしっかりとって作業することが大切になります。
草刈り機(刈払機)を使う際の安全対策
それでは一つ一つどのような対策が取れるか見ていきましょう。しっかり学び頭にいれることで最善の準備をし確実に安全に作業に徹しましょう。
法面斜面などの体制が崩れやすい場所での作業対策
あるデータでは草刈り時の30%ほどが不安定な姿勢で草刈りを行っていた時に転倒したり滑ったりして事故が起こっているようです。ころんだ先に回転している刃があったりしたら・・・とゾッとしますよね。
ある調査では斜面が40度を超えていると不安定な姿勢よる事故が発生しやすくなるようです。草刈り時は刈払機を左右に振っているので重心が分散します。そして実は斜面だと片足に1.5から2倍くらいの重心による負担がかかっています。また雨などで濡れていると30度くらいでも事故は起こりやすくなるようです。
そのような対策としては法面用の草刈りスパイクがありますので、しっかりと準備しましょう。
キックバックや刃の回転による飛散事故の対策
刃の回転による飛散事故は全体の30%を占めているとも言われています。キックバックなどはしっかりと防護服を飛散は飛散ガードなどで対策しましょう。
キックバックや石などの飛散はまず障害物があることで発生します。まず事前にどかせない障害物の場所や石や空き缶、木の枝などを取り払いましょう。そうすることで飛散自体をさせないという対策になり、障害物の場所を把握することでキックバックも防げます。
ただある程度は場所の確認や飛散物の取り払いができても完全にはできません。ですのでまず草刈りを行う場所に飛散ガードを立てておくか、二人一組でしたら相方に持ってもらいましょう。
キックバック対策の草刈り用防護服
予め障害物の場所を把握するのは可能ですが、全てを把握できるわけではありませんし、キックバックによる事故には排水用の溝の上の法面にぶつかってキックバックが起こるというかなり不測の事態も起こります。
回転している刃の9時から12時で草刈りを行うのが基本ですが、12時から3時、6時から9時はキックバックゾーンとも言われキックバックが起こりやすい位置になります。キックバックゾーンに地面などが振れないように気をつけましょう。
その事故ではやはり不自然な体勢で草刈りをしていたのも原因のようですが、防護服を着ていなかったため足を切ってしまったようです。幸運にもかすった程度で済んだようですが、直にあたっていたら足がなくなります。
しっかりと防護服を装備しましょう。林業などのチェーンソーを使う仕事では防護服の着用が義務付けられました。草刈りも刈払機を使うのに免許が必要になったようにそのうち義務化されると思いますので、今のうちに用意しておくという意味でも確実に装備しましょう。
草刈り用飛散ガード
枝や小石が飛んで何になる?と思う方もいらっしゃるかもしれません。ですが、小石が目に入ったら失明します。もちろん木の枝や尖ったなにかなど身体に向かってきただけで刺さってしまいます。飛散はかなり危険な事態を巻き起こす要因です。
簡単に言うと飛んできたものを受け止めるネットとなります。自作しているかたもいらっしゃいますが、時間などが惜しい場合は商品として売ってもいますので、ネットやホームセンターで取り揃えましょう。
飛散しにくいチップソー アイデック 「スーパーカルマー」
もう一つ対策として刃自体を飛散しにくい物を使うというのも手になります。アイデックさんのスーパーカルマーはキックバックも飛散も防げるという草刈り用の刃です。
すこし重くて作業効率は落ちるかもしれないですが、安全を考えたら使わない手はありません。特徴としては
- 石跳ねが少なく安全
- キックバックが少なく、キワ刈りができる
- 水に強いので水田の畦などにも使える
- 草が巻き付かないので取り除く際の回転による事故を減らせる
- 地面につけてルンバのように移動させて草刈りをするので安定する
- ほとんどの刈払機に装着可能
草刈り機の業界ではかなり注目されています。安全面を考えるのであれば導入をおすすめいたします。
刈刃に詰まった草や小石を取り除く際の注意点
こちらは皆さん重々承知していると思いますが、かならずエンジンを切ってから刃に手を向けましょう。挟まってもなにかの拍子で回転することが多いです。また蔦などを取ろうとして手が巻き込まれることもあります。コンセントやバッテリー、スイッチなどを必ず抜いたり、OFFにしたりして確認をして刃に手を近づけましょう。
まとめ
草刈りは必要不可欠な作業です。ただ、簡単に言うと刃物をむき出しにして扱っているわけで、最新の注意が必要となります。石はねやキックバックなどの対策は、道具だけでなく最近よく聞く「高刈り」をするのも一つの手になります。
草刈で使うチップソーは刃物であるがために小さな事故で済むことは非常に稀だと思っていただくことも重要かと思います。少しの装備を揃えるだけで安全に作業ができるのであれば、それに越したことはありません。
旅でもよくありますが、100円をケチって盗難、強盗、殺人などの事故に巻き込まれたりつながることは多くあります。何が大切かよく考えて作業をしましょう。
田んぼの除草についてはこちらの記事で