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あぜ板シートの使い方と選び方【水稲・畑・土留め・堆肥枠】

※この記事はプロモーションを含みます。

田んぼの畦作りの一環として使われるあぜ板をご存知でしょうか。あぜ波板やあぜ平シート、あぜシートとも呼ばれています。しかもあぜ板は田んぼの畦造りに使う以外にも使い方があったりもします。

そんなあぜ板、実はいくつかの種類があることをご存知でしょうか。今回はそんなあぜ板の種類、選び方や使い方をお話していきます。たくさん同じような種類の中で人気のものなどもご紹介します。

年間多くの農業資材の展示会に出席し多くの資材メーカーの方とお話する機会の多い管理人が、お話したときに聞いたお話や自身が働く資材屋での情報などをもとにあぜ板シートについておすすめをお話します。

あぜ板の種類と選び方

あぜ板選び方

あぜ板にはいろいろな呼ばれ方があるのは上でも少しお話しました。

  • あぜ板
  • あぜ波
  • あぜシート

大きく分けると上の3つの呼び方に分かれると思います。そんなあぜ板の種類と選び方の基準は以下のポイントとなってきます。

ポイント

  • 形状
  • 厚さ
  • 幅の高さ

説明していきます。

あぜ板の形状による違い

あぜ板は形状としては

  • 平板
  • 波板

の2つの形状があります。その名の通り波板状の形をしたものと普通の平面な平板のものがあります。実際この2つはどういった基準で選ぶのかというと”どちらでもいい”そうです。ただ一般的によく使われているのは波状のあぜ波シートとなります。理由は

波状だとつなぎ合わせるときに重ねてつなぎ合わせやすい

からだと資材メーカーの方はおっしゃっていました。ですがメーカーによっては板同士がはめ込んでつなげられるようになっているあぜ板もあります。

あぜ板の厚さでの選び方

あぜ板はプラスチック素材や樹脂素材などがありますが厚さも重要となってきます。厚さは0.5mm~4.5mmくらいまで幅広くあります。厚みでどんな違いが出てくるかと言いますと

ポイント

  • 耐候年数
  • 破損しやすさ
  • 重量

が変わってきます。重量についてはわかると思いますが同じ長さや高さだと薄いほど軽く持ち運びや施工が簡単になるというメリットがあります。

耐候年数については素材やメーカーにも変わってきますが、あるメーカーさんに聞いたところ0.5mmだと大体1~2年の耐候年数ですが3mm位で10年持つこともあるとのことでした。壊れなければ何回でも使えるところがあぜ板のいいところなので耐候年数が高いほどいいという考え方もあります。

また耐久性も大事です。もちろんあぜ板の厚さが厚いほど耐久性は高くなり薄いとその分もろくなります。例えば刈払機であぜの草刈りをしている時によくあぜ板にあたって破損するケースが多くなります。厚いとチップソーが少しあたっても耐えてくれるため次の年も使うことができます。

あぜ板シート 0.5mm
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あぜ板シート 3mm
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あぜ板の高さでの選び方

あぜ板の高さは25cm~60cmくらいまであり用途によって選びます。一般的によく使われる用途である田んぼの浸水防止の場合は30~40cmがよく選ばれます

他にもレイズドベッド(地面に植物を植えるスペースを作る。つまり花壇やプランターのこと)をつくる際の土留めなどに使う場合は60cmなどある程度の高さのものが選ばれます。

モグラ対策などはモグラの穴が地中15~30cmの深さで作られるためそれよりも長いものを選んだりと用途によって変わってくるため高さは使いたい用途を調べ選ぶようにしましょう。

あぜ板の用途と使い方

あぜ板というと田んぼで使われているのが一般的にはなります。もちろん必須で使われるわけではありませんので田んぼ=あぜ板というイメージがない方も多いと思います。そんなあぜ板は他にも

  • 田んぼの浸水・水漏れ対策
  • モグラやザリガニの穴対策
  • 畑の仕切り・土留め・根止め
  • レイズドベッドや花壇
  • 堆肥枠
  • ビオトープ池

などなど様々な用途にも使われていて意外に用途が多いです。水田のイメージはあるものの畑でのモグラ対策や仕切りにも使われます。かんたんにいくつか説明していきます。

田んぼでの浸水・水漏れ対策

田んぼの浸水・水漏れ対策にはよく30cm~40cmの幅のものが選ばれます。田んぼの畦作りの際に設置することが多く、手順としては

  1. 溝を田んぼ全体に水が流れるように対角線上で作っていく
  2. 畦切しやすくするため畦の草刈り
  3. 水を入れる
  4. 耕運機などにカゴ車をつけて土を撹拌しながら泥上の土を作っていく(荒代掻き)
  5. 代掻き(丁寧にかき混ぜて土の表面を平らにする)
  6. 田んぼの泥を畦の縁に丁寧に塗っていく(畦塗り)

というものだそうです。ただこれは昔のやり方で今は畦塗り機などを使い手間を抑えて作っています。その際は土がしっかり湿っていて畔の雑草もきれいに掃除してから畦塗り機で畦作りをします。畦を作った後にあぜ板を設置していきます。

  1. スコップや専用の畦波下穴開器などで板を設置する溝を掘る
  2. あぜ板を溝に設置
  3. あぜ板押し器や木片などで数回に分けて埋め込んでいく
  4. 土をかけをして固定(押さえ杭を使うケースも有る

田んぼにあぜ板を設置することで浸水以外にもザリガニの穴あけやイネミズゾウムシの成虫の侵入防止にもなります。水面より最低でも10cmは板が出ている状態でないと効果はないので注意してください。

あぜ波押し込み器
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畑での仕切り

畑でももちろんあぜ板は使われます。畑では主に仕切りとしてやモグラ対策、そして根切にも使われます。高さは高くはないものの風で飛んでくる雑草の種の防止にもなります。使い方としては

  1. 畑の四隅に支柱などを立てロープを張り目印をつくる
  2. あぜ板を入れる溝を掘っていく
  3. あぜ板を設置
  4. ちゃんと歪みなく設置できているか確認
  5. 土をかけてさらにあぜシート支えなどで固定

し設置していきます。あぜ板を差し込む溝は深さが均一になるようにしましょう。あぜ板を設置しているときはあぜシート支えやコンクリブロックなどで仮固定をしながら設置をしていき歪みができていないことを確認してから土掛けし本固定をしていきましょう。

仕切りとしては10cmほど埋める形で十分となりますが、モグラ対策の場合は最低でも30cm~40cmほどは板を埋め込む必要があります。

あぜシートささえ
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堆肥枠やレイズドベッドの容器

あぜ板を組んでプランターや花壇を作ってしまう使い方がこちらになります。この場合のあぜ板は上でも少し話した板ごとの端に別の板をはめ込んで繋げれるタイプのものが使われます。板を組んで丸い形を作って枠の完成となります。

できた枠に土を入れてプランターとしてや雑草や堆肥を入れて堆肥枠として使います。わかりやすい動画がありますのでご紹介します。

土留め・ビオトープ造りでのあぜ板の使い方

土留めとしてもよく使われるのあぜ板。土留めとして使われるものは厚みがある程度あり強度が高いものが選ばれます。先程ご紹介した堆肥枠などに使われるものも土留めとして使われます。

斜面に溝を掘りあぜ板を立てて土留めとしたり、半月状にいくつか設置し土留め+プランターとして使われるケースもあります。ビオトープ造りとしてもあぜ板を土留めと水止として使うため同じように使われます。

土留めに使われるあぜ板
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おすすめのあぜ板シート

これだけ紹介してきてたくさんの種類と選び方があることがわかりました。ただ例えば同じあぜ波シートでもいろんなメーカーのものがありどれを選んでいいかわからないという方もいらっしゃると思います。正直上で説明した用途に合致していればどれでもいいのですが、今度は人気でよく出ているものをご紹介します。

これは用途別ではなく単純によく選ばれる人気のものになります。

とにかく安いあぜ波・あぜ平シート 岩谷マテリアル シンセイ

農業資材だけでなく包装資材や生活用品など様々なものを作っている岩谷マテリアルさんのあぜ板です。農業資材だとマルチやシルバーホッカなども作っている有名なメーカーとなります。

そして有名な農業資材メーカーのシンセイさん。日本国内のものが殆どありませんがその分様々なものを扱っておりやすいのが特徴です。とりあえず2つとも安いのが特徴で田んぼや畑の周りを囲む場合など大量に必要な場合は助かるお値段です。

あぜ板シート 岩谷マテリアル
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あぜ板シート シンセイ
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端と端をつなげられるあぜ板シート 安全興業

何回かお話している端と端をつなぎ合わせられるタイプのあぜ板シートを作っているのは神戸に拠点を置くプラスチック製の安全資材や園芸資材を作っている安全興業さんのあぜ板Nシリーズです。

300N・400N・500N・600Nとありそれぞれがmm単位の高さとなっています。つまり600Nは60cmとなります。

土留めや堆肥枠つくりなど大活躍のあぜ板シートとなります。

あぜ板Nシリーズ 安全興業
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分厚い板厚でしっかりガードする畦板ウォーターブロックF 大一工業

上でもお話したように安いあぜ波シートはすぐに破損・劣化してしまします。それを問題提起して農業資材をつくるメーカーの大一工業さんが作り上げたのがこのウォーターブロックF。

厚さ3mmで草刈機のチップソーがあたっても破損しにくく,さらに耐候年数も10年以上という驚異の耐久・耐候年数のあぜ板です。

ウォーターブロックF 大一工業
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まとめ

あぜ板のまとめです。

あぜ板を選ぶ場合はまずは用途によって

  • 形状
  • 厚さ
  • 高さ

を決めて選びましょう。それぞれ最適なものが違います。堆肥枠や土留めの場合は厚みが十分あって端と端をつなげることができるあぜ板が最適となります。

用途は工夫次第でかなりありますが大きく分けると

  • 水止
  • 土留
  • 害虫避け

となります。それぞれ選ぶ高さや地中に埋め込む深さが変わってきます。たくさんのメーカーが同じようなものを出していますので迷った場合はおすすめでご紹介したものがよく選ばれているものとなりますのでご参考にしてください。

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