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鉋(かんな)の種類と選び方!初心者やプロにおすすめメーカーもご紹介

※この記事はプロモーションを含みます。

大工仕事やDIYで木材を削るときに使う鉋。読み方は「かんな」と読みます。場合によってはカタカナ表記でカンナと書かれていることもあります。そんな木を削る鉋ですが実はいろいろな種類があって選び方があったりします。

今回はそんな鉋の種類をお話し、必要な鉋を選ぶお手伝いをします。ついでにピンからキリまである鉋の有名なメーカーやブランドをなどおすすめもご紹介!

毎年多くの建築系資材の展示会に出席し資材メーカーさんとお話をする機会の多い管理人がメーカーさんから聞いたお話を元に自身が働く資材やでの人気などを踏まえてお話します。

まずは覚えよう鉋の部位別名称と刃の調整

鉋の各部位名称

これからこの記事で鉋についてお話するのですが最低限覚えてほしい部位の名称があります。それが

  • 鉋台
  • 鉋身
  • 裏金

の3つです。それぞれ部位は上の図を参照にしてください。その他にも鉋台では台頭・台尻・上端・下端など鉋身や裏金にも耳・刃先・切刃など細かな名称は様々ありますが徐々に覚えていきましょう。

鉋の刃のタイプ

鉋の刃の種類

主にあとで説明する平鉋ですが、大きくわけて3タイプの刃のタイプがあります。

  • 一枚刃
  • 二枚刃
  • 替刃

の3タイプがあります。

簡単に説明していくと刃が1枚のタイプと2枚で鉋身と裏金に分かれているものがそれぞれ一枚刃と二枚刃となります。その二枚刃でも刃研ぎして使っていくタイプともう一つ替刃を挟んで替刃を交換して使っていくタイプの2種類の刃があります。

鉋の刃の調整方法

基本的には鉋身と裏金を合わせて鉋台にセットし刃を調整して使います。見たことがある人もいると思いますが鉋身裏金セットを金づちで叩いて鉋台を裏返して刃が髪の毛一本分くらい鉋台から出ている状態から削れます。

刃が出すぎた場合は鉋台を金づちで叩くと刃が戻っていくようになっているのでうまく調整しましょう。右や左に斜めに出てしまった場合は出た側の鉋身側面を叩いて調整します。強く叩きすぎると鉋台が割れることもありますので注意が必要です。

次に裏金を叩いて鉋身の刃先より0.05mm引く形がベストな位置です。

鉋の種類と形

木材で使う大工鉋といわれる鉋は大きく分けて3タイプに分けることができます。

  • 平鉋
  • 面取り鉋
  • さくり鉋

の3種類です。一般的に鉋と言われて頭に思い浮かべるのは一番最初に上げた平鉋でしょう。他にも「最適鉋」と呼ばれる刃の調整がいらない初心者DIY用の鉋や広範囲を短時間で粗削りができる「電気カンナ」などの種類もあります。それではそれぞれ詳しく説明していきます。

平鉋とは

鉋といえばまず思い浮かべるとしたら大体の人が平鉋だと思います。使う場面は名前の通り木材の表面を平坦にするときに使います。使用する木材のサイズによって

  • 豆鉋
  • ミニ鉋(小鉋)
  • 平鉋
  • 長台鉋

などがありますので使用する表面サイズで使いやすいサイズの平鉋を選びましょう。また上の方でお話した刃のタイプですが簡単に選び方を説明すると

  • 一枚刃:初心者向きの最適鉋を除外すれば高級仕上げ用のプロ向け
  • 二枚刃:刃を研磨する必要もあるのでプロ向け
  • 替刃:扱いが楽で初心者向き

となります。昔は鉋といえば一枚刃だったようですが、それだと木目と逆に削る逆目がやりにくいため裏金を調整することで多少削りやすくする二枚刃が開発されたそうです。それでも高級仕上げの際は一枚刃が使われることがあります。

ただ最適鉋やミニ鉋・豆鉋など小さい鉋も一枚刃が使われており、それはサイズ的な問題からだと思います。

面取り鉋とは

簡単に言うと面取り鉋とは木材の端の角を削る鉋となります。鉋台の下の部分が特徴的で物によっては角度を調整できるものなどがあります。

面取り鉋は基本的には角を削るものですがそれ以外にも次のものも面取り鉋の種類になります。

  • 内丸鉋
  • 外丸鉋
  • 反り台鉋

簡単に説明すると内丸鉋は角を内側に丸くするように削り、外丸鉋は逆の外側へ丸く削るタイプで、反り台鉋とは木材の端が船の先端のように反り上がるように削る特殊な鉋となります。

さくり鉋とは

こちらも簡単に言うとノミで掘った溝を整える鉋です。引き戸の戸をはめる溝などを想像していただければわかりやすいかもしれません。呼び方が色々あり

  • しゃくり鉋
  • 作里鉋
  • 溝鉋

等様々な呼ばれ方をします。溝にあったサイズを選ぶ必要があるためかなり限定的な使い方をする鉋になります。

その他鉋

その他にも上でお話した最適鉋や電気カンナなどがあります。最適鉋は刃の調整が最初からしてあり更には調整する場合もメモリなどで簡単にできるようになってありすぐに使うことができます。初心者の方は迷わずこちらを選ぶことをおすすめします。

電気カンナは建築現場でもよく使われており広範囲を短時間で荒削りすることができます。細かく繊細な作業はできませんが特に扱いも難しくなく初心者にも扱いやすいのがメリットとなりますが電気機器のため高額になります。

電気カンナ
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おすすめの鉋メーカー

鉋をつくっているは星の数ほどあります。その中にはDIY用の初心者向けのものからプロ用のものまでお値段もピンからキリまであります。その中でもおすすめのものを紹介していきたいと思います。

初心者やDIYで使うのにおすすめの角利産業の鉋

日本の有名な金物の街の一つ新潟の三条で大工道具をつくっているメーカーさんである角利産業さん。鉋の種類としてはミニ鉋・豆鉋・ホビー鉋がサイトで紹介されていますが、50mm以上の平鉋で二枚刃や替刃式、面取り鉋などのラインナップもあります。

DIYで初心者さんがどの鉋を買えばいいのかわからない場合は角利産業さんをおすすめします。値段も安く、ある程度の種類も揃っていてインターネットでも買いやすいので手に入りやすく大工道具では有名なメーカーです。

もちろん使う場面によって平鉋系のものが合わない場合がありますが、平鉋を選ぶ必要がある場合はとりあえず角利産業さんを選びましょう。

角利産業の鉋
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兵庫三木の鉋を作る藤原産業の「千吉」

こちらも安価でインターネットでも簡単に手に入る鉋です。金物の町の一つ兵庫の三木市に構える作業道具のメーカー・藤原産業さんの鉋シリーズ「千吉」。

角利産業さんと一緒でとりあえず鉋が必要だけどプロ向けのものまでは必要ないという場合はおすすめができる鉋です。替刃式・特殊鉋・平鉋など豊富な種類がありDIYレベルで必要な鉋がないということはなかなかないでしょう。

藤原産業 千吉
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プロ用の高級鉋メーカー「常三郎」

先程の藤原産業さんと同じく兵庫県の三木市で鉋職人が打つ高級ラインのプロ向け鉋シリーズです。プロ向けのラインになってくると刃で使っている金属まで表記されています。常三郎さんでは

  • 青紙
  • ハイス鋼
  • HAP40

など様々な高級な鋼が使われています。レビューや評価などをみても耐久性がよく切れ味も素晴らしいと高評価でプロの方がプロの仕事で使う最高級鉋と言えるでしょう。常三郎さんでは

  • 酒壺
  • 春蘭
  • 名門

など様々な鉋を扱っています。ただ高級な職人工具はどの工具も相当扱いが難しく、よくプロ用の包丁は素人が扱うとすぐに切れなくなると言われますが扱いを間違えるとプロ用工具はすぐにダメになります。プロ用の工具は手入れをしっかりとできる方のみ購入しましょう。

常三郎の鉋
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最高の替刃式鉋「越翁」

DIY用の鉋よりワンランクアップしたいけど高級プロ向け用の鉋までは扱える気がしないという方におすすめなのがこちらの「越翁」です。

こちらも金物の町である新潟の三条でナシモト工業さんというところで作られている鉋シリーズになります。こちらの鉋はすべて替刃式で刃を研ぐという管理が必要なく初心者でも扱えます。ですが鉋そのものはプロ向けの鉋で刃は最高級ハイス鋼が使われています。

また替刃が両刃式で2回分というお得ぶり。DIY玄人やプロにもおすすめできる鉋ですが、高級鉋とよべる職人が打つ鉋よりは安価でちょうどよくおすすめできるメーカーです。越翁については記事を書いておりますのでご覧ください。

プロ用替刃式鉋(かんな)メーカー「越翁」をおすすめできる理由

まとめ

一般的に鉋と呼ばれると平鉋を想像しますが、大きく分けるだけでも平鉋・面取り鉋・さくり鉋などいくつか種類があります。

それぞれ木材を平坦にする鉋、端の角を取る鉋、特殊な場所を仕上げる鉋など使う場所によって鉋を選ぶ必要があります。それ以外にも初心者にもおすすめな最適鉋や電気カンナなどもあります。この記事をよく読んで最適な鉋を選んでみてください。

おすすめの鉋メーカーとして

  • 角利産業
  • 藤原産業の千吉
  • 常三郎
  • 越翁

などを挙げさせていただきました。初心者の方はとりあえず角利産業さんや藤原産業さんの鉋シリーズを選んでみてください。

アドセンスマルチ

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