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作物活性剤MリンPKとPフォスタなどMリンシリーズの違いや使い分け・レビューなどまとめ

※この記事はプロモーションを含みます。

某有名農業系YOUTUBERに紹介されて話題性がさらに増したMリンPKやPフォスタという肥料・活性剤。気になっている方も多いと思います。皆さん知っているかと思いますが植物の肥料三大要素といえば窒素・リン酸・カリウムの中でもリン酸に特化した肥料・活性剤となります。

リン酸は植物の根・花・実に作用する健康で美味しい作物の育成に重要とされる成分ですが、与えても効きにくいというお話もよく聞きます。また与え過ぎると土壌病害の危険性も増すという代物。

そんな話題のミズホさんのリン酸シリーズは主に

  • MリンPK(粒)
  • MリンPK液肥の素
  • Pフォスタ

の3つに分けることができます。今回はその3つの違いや詳しい説明・レビューなどをご紹介。

年間多くの農業資材メーカーの方とお話する機会の多い管理人が自身が働く資材屋での話題や実績などを踏まえてお話します。

MリンPK粒・液肥の素とPフォスタどんなときに使うのか

まずはどんなときにリン酸が必要なのか与えるべきなのか、作物にリン酸をあげるタイミングを知る必要があります。

基本的に肥料と言えば8-8-8や14-14-14のような窒素・リン酸・カリウムが均等に入っているものが多く特に14-14-14はとりあえず肥料ならこれを選んどけというほど標準なものです。ただそれらを与えていても以下の症状などが出た場合にミズホのリン酸資材を使ってみましょう。

  • 茎や葉ばかりが生長するツルボケの症状
  • 花が落ちてしまう
  • 花がそもそもつかない
  • 茎などから倒れる
  • 採れる作物が美味しくない
  • 長期に雨が続く
  • 曇ばかりで日が出ない

簡単に説明すると、リン酸は細胞に作用し枝分かれ・根の発達などを促進し花つき・実付きを良くします。

ツルボケや木ボケなど徒長症状が出る場合は窒素が多すぎるため、花なども生長させるためにリン酸も与え、植物が倒れてしまう場合も根が弱々しい可能性がありので根をしっかりさせるリン酸が必要となります。

雨が長期的に降った場合も空気中の窒素を雨が含み降り注ぐため土壌が窒素過多になりやすく、さらに雨は土壌の酸素も奪って根を痛める原因にもなるのでリン酸が必要となります。日が少なく花つきや実付き、作物が美味しくなりにくい場合にもリン酸を与えて栄養補強をします。

リン酸は与えても効果が出にくいという欠点はありますが、それはリン酸が土の中の金属成分と化学反応を起こして根から吸収できなくなってしまうのが原因です。ミズホのリン酸シリーズはその欠点を微生物の発行により吸収されやすくなっていおり欠点を補っています。それが人気の理由でしょう。

それでは次はミズホのリン酸資材シリーズの使い分けについてお話していきます。

MリンPK粒・液肥の素とPフォスタの違いと使い分け

今回はMリンPKの粒と液肥とPフォスタの3つのタイプについて違いと使い分けをお話していきます。まず覚えることは

MリンPKは肥料でPフォスタは活性剤

ということです。肥料と活性剤の違いは簡単に言うと主食と補助サプリメントのようなものと考えてもいいかと思います。本当は土が主食で肥料がサプリメント、活性剤が更に補助的な栄養となるのですが上の覚え方でもいいと思います。

そんな3つは植物への与え方も違ってMリンPK粒は土にまいて根から吸収させ、MリンPK液肥の元は水に溶かして根から吸収、そしてPフォスタは水に溶かして葉っぱにかけて葉から吸収させる(葉面散布)というものになっています。

ここで覚えておきたいのは肥料は溶けてから作物に吸収されるということ。つまり粒の状態でまくMリンPK粒は土にまいて溶けて吸収されるまでに時間がかかるということになります。そして葉っぱに直接与えるPフォスタは一番早く吸収されます。

ですが肥料の持続性は土にまくMリンPK粒が一番高く、他の2つは持続性はMリンPK粒に比べると低いのです。ですのでMリンPK粒は与える回数は少なくすみますし、他の2つはMリンPK粒に比べて頻繁に与える必要があります。

まとめると

MリンPK粒MリンPK液肥の素Pフォスタ
与え方土にばらまく水に溶かして根に葉面散布
即効力
持続性

それではそれぞれを詳しく説明していきます。

Pフォスタの使い方とレビュー

葉面散布タイプの植物活性剤のPフォスタです。家庭菜園用の300gとプロ向けの1kgの2サイズがあります。

その名の通り葉に水に溶かした希釈液を散布して葉からリン酸を吸収させることができ、葉に直接液をかけることで即効性が期待できます。葉にかけますが根が弱っている場合にも有効です。

とはいえ葉から吸収できる量は限りがあり根ほどは吸収できなく、さらに栄養が多すぎると葉焼けをしてしまうため肥料ほどリン酸成分は含まれてません。また葉面専用なため根に与えても効果は期待できません

また窒素が全く入っていないため窒素過多症状が出ている場合はPフォスタで葉面散布をまず試しましょう。

使い方

基本的に水に希釈をするのですが、使用用途によって希釈率が変わってきます。まとめると

  • 育苗期の徒長や根が少ない時は1000倍希釈
  • 生長期に窒素過多で濃い緑・葉が大きすぎる・花芽をつけたいときは500倍希釈
  • 長期の雨・日照り不足の場合の対策は500倍希釈
  • 作物の糖度を上げたい場合や肥大促進は300~500倍希釈

というものになります。成分濃度は薄めなので散布は5~7日おきに症状が改善するまで続けて散布しましょう。

Pフォスタの口コミ

種から育てているミニトマトが、双葉からなかなか成長しないので散布してみました。
後から芽出しをした方のミニトマトが、先に蒔いた方に追いついた感じです。両方本葉が出てきました。
苗から育てているナス、ピーマンにも散布しましたが、どちらも花が咲いて、ピーマンは一つ目の花に実がつきました。
プランター植えのイチゴも、葉が大きくなった気がします。
引き続き使い続けてみようと思います。

楽天レビュー★4つ

pフォスターは1週間に1回のペースで野菜やレモンやスダチにあげてます。ほうれん草も甘くなりますので収穫の前の日でも良いと思います。目に見えて違いがわかると 嬉しくなります。

ヤフーレビュー★5つ

基本的に効果を感じると言った声が多く調べた限りでは悪いレビューはありませんでした。確実に効果が実感できる活性剤となっています。有名なYouTuberの影響が高いようですのでその動画も貼っておきます。

MリンPK液肥の素の使い方やレビュー

こちらはMリンPK液肥の素です。そのまま液肥として使うため水に溶かしてから根に与える肥料です。

保有成分は

  • 窒素:4.0
  • 水溶性リン酸:30.0
  • 水溶性加里:6.0
  • 水溶性苦土:5.0

すでに水に溶けているため比較的早めに吸収され、水を与えるついでに追肥ができるという利点もあります。液肥専用なので水に溶けやすく灌水チューブなどで与えることもできます。

根から吸収することが前提のため肥料成分は濃い目に作ってありますので、間違えて葉面散布すると葉焼けしたり枯れてしまう可能性があります。非推奨ですが、MリンPK液肥の素1500~2000倍液がPフォスタの通常使う濃度と同じ濃さとなります。

使い方

MリンPK液肥の素は水に溶かして使います。使用の希釈倍率の目安は

  • 作物を小さい時は1000倍希釈で7~10日おき
  • 作物が大きくなったら500倍希釈で5~10日おき
  • 葉の色が濃く大きすぎるなど窒素過多症状の場合は300倍で5~7日おき

となります。

MリンPK液肥の素の口コミ

それではMリンPK液肥の素のレビューを調べてみましょう。

液肥の素なので水に良くかき混ぜて使わないと溶けてない時が有ります。2回目の購入ですが野菜が目に見えて立ち上がり元気になるのが分かります。YouTubeのひろちゃんがオススメなのがよーく分かりました。

ヤフーレビュー★5つ

土にリン酸を堆肥するのに最高だと思っています。甘くなって腐りにくくなるということで、化成肥料888よりも、愛用しようと決めました。窒素が多くなるととう立ちや、腐りやすいと思うので最高です。

ヤフーレビュー★5つ

こちらも悪いレビューは見つからなかったです。それにしてもどのレビューでも上で上げた「ひろちゃん農園」というYouTuberさんが出てきてすごい影響力です。

MリンPK液肥の素
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MリンPK(粒)の使い方やレビュー

こちらはMリンPK粒で土にまいて根から吸収させる肥料です。20kgのプロ農家向けの容量で肥料効果も1ヶ月ほど持ちます。元肥や置肥、追肥によく使われる米ぬかや油かすといった有機肥料に土や籾殻を加えて発酵させたリン酸ボカシ肥料となります。

保有成分は

  • リン酸全量:15.0
  • 内可溶性リン酸:14.9
  • 内水溶性リン酸:12.5
  • 水溶性カリ:4.0

根から吸収させる肥料のため肥料濃度は高く、リン酸成分の80%が水溶性のため効率よく根から吸収させることができます。畑の畝への肥料としてや田んぼの流水肥料として最適です。

使い方

こちらは

  • 土に混ぜる全層施肥
  • 畝の中央の溝に肥料を埋める畝間施肥
  • 水に溶かす灌水施肥
  • 田んぼの水口に巻いて全体に回らせる流水施肥

などの使われ方をします。

また元肥の場合は土にばらまき、置肥や追肥は月に一回程度の頻度で使いましょう。断続的に収穫が続くきゅうりなどの最終追肥は収穫終了の2週間前程が目安となります。

MリンPK粒のレビュー

こちら調べてみたのですが、販売しているインターネット上のページがなかったため探すことができませんでした。

リン酸を与えすぎた場合の症状

そもそもリン酸は吸収されづらく与えても10%も効かないという欠点があり、それを補ってできたのがミズホのリン酸シリーズはと上でもお話しましたが、それが故にリン酸過多になることもあります。

リン酸過多の症状は

  • 葉が小さかったり薄い
  • 茎が細かったり背丈が伸びない
  • 花が生長点に近いところで咲いている
  • 元気がない
  • 生長が遅れている、または止まっている

など肥料切れのような症状が見られます。

ただ実はリン酸過多というより基本的に原因は窒素とのバランス不足と言う考えをします。

対策

その場合は安い窒素肥料の硫安や尿素をまず追肥しましょう。硫安や尿素は少量(5~20g)の散布でもpHを一時的に低下させリン酸の不溶化を招くことができます。大抵はそれで回復することが多いです。

また同じくミズホさんから出ているリープアップNやリーフA液材を与えるのも有効とのことですが、その場合はリン酸過多というよりは窒素不足という考えでリン酸が効きすぎという結果だそうです。

リーフアップNやリープA液材を与える場合

  • 生育初期は800~1000倍希釈で2~3日おき
  • 生育中期は500倍希釈で2~3日おき
  • 収穫前は400~500倍希釈で2~3日おき

リン酸過剰の症状が出た場合は試してみましょう。

リーフアップA
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まとめ

今回は非常に話題性のあるミズホさんのPフォスタ・MリンPKシリーズについてお話しました。管理人がいる資材屋でも毎日のようにたくさん売れておりクレームなどもない優秀な肥料です。

  • Pフォスタは葉面散布用の活性剤
  • MリンPKシリーズは肥料で根に与える

ということを覚えておきましょう。

肥料は基本根のほうが多く吸収しますが、溶けないと吸収されません。ですので葉面散布のPフォスタは即効性がありMリンPK粒などは遅効性になります。ただ遅効性ですが土に残るため持続性はあります。

リン酸が少ないと葉や茎だけが成長したり花や実がうまく成らなかったりします。逆にリン酸が過剰な場合は肥料不足のような茎や葉が小さく弱々しいなどの症状が出ます。それぞれ適した対策を取りましょう。

樹木の肥料や活性剤についてはこちら

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